成果得られずOAS代表団の調停終了、ホンジュラス情勢

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091009-00000014-cnn-int

テグシガルパ(CNN) 今年6月のクーデターで国外追放されたセラヤ大統領側と暫定政権の対立が依然続く中米のホンジュラス情勢で、双方の和解を図るため同国入りしていた米州機構OAS)の代表団は8日、成果を得られないまま調停作業を終了した。

代表団に加わるコスタリカのスタニョ外相は記者会見で、双方は和解のためのコスタリカ協定を共に受け入れられるようにする修正点を今後の交渉の土台にすることで合意したと述べた。ただ、同協定ではセラヤ大統領の復権が前提条件となっているため、暫定政権が譲歩する余地はほとんどないとみられる。

OAS代表団の仲介で、セラヤ氏側とミチェレッティ暫定政権側の代表団が7日、会談したが、双方は従来の主張を繰り返すのみで歩み寄りはなかったという。双方の直接交渉は今年8月以来、初めてだった。セラヤ大統領が密かに帰国してからは初めてとなる。

同大統領は9月に帰国して首都テグシガルパのブラジル大使館にとどまり、大統領への復職を要求。これに対してミチェレッティ政権側はセラヤ氏が憲法に違反したと主張、ブラジル大使館を出れば逮捕すると警告し、膠着状態が続いていた。

ミチェレッティ暫定大統領は7日、OAS代表団とのテレビ会議で暫定政権側の主張にも耳を傾けて欲しいと述べ、セラヤ氏を追放したのはクーデターではなく合憲的な措置であり、11月に予定している大統領選挙で事態は解決すると訴えた

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11月に選挙があるというのならあと一ヶ月の辛抱ですかね。しかしセラヤ氏が憲法に違反したなら裁判所に任せればいいような気がするんですが。