<ホンジュラス>セラヤ大統領復帰へ道 混乱は収拾へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091030-00000099-mai-int
 【メキシコ市・庭田学】中米ホンジュラスのクーデターで発足した暫定政権と、追放されたセラヤ大統領は29日、セラヤ氏の復帰を国会の判断に委ねることなどで合意した。11月29日に予定されている次期大統領選の正当性を認めることでも合意し、6月28日のクーデター以来続いた混乱は4カ月ぶりに収束に向かうことになった。

 国連など国際社会は暫定政権を認めず、セラヤ氏の復帰を求めてきた。「和解のための政権を発足させる」とした双方の合意によると、最高裁の「意見」を受け、国会がセラヤ氏の復帰を判断する。暫定政権側が譲歩した形だが、国内には、第三者が暫定大統領に就任すべきだとの意見も強く最高裁と国会の対応が注目される。

 AP通信によると、首都テグシガルパのブラジル大使館に滞在中のセラヤ氏は29日、「楽観している。私が政権に復帰し、平和が訪れると期待している」と語った。同氏側の交渉団は「セラヤ氏は国会の決定を受け入れる」としている。

 中断していたセラヤ氏と暫定政権の交渉は、28日のシャノン米国務次官補(中南米担当)のホンジュラス入りで急展開した。次官補はセラヤ氏とミチェレッティ暫定大統領と個別に会談。「大統領選まで1カ月となり、時間切れになりつつある。できるだけ早い合意が必要だ」と双方に迫っていた。

 11月の大統領選については、左派のセラヤ氏の盟友国であるベネズエラボリビアニカラグアなどが「クーデター政権下の選挙は承認できない」との方針を決定。米州機構(OAS)も監視団を派遣しない方針を示すなど、選挙の正当性が危ぶまれていた

 セラヤ氏は復帰しても、来年1月27日に任期満了を迎える。憲法は大統領の再選を認めていない。大統領選には7人が立候補しているが、野党・国民党のロボ氏と与党・自由党のサントス氏による事実上の一騎打ち。世論調査では、ロボ氏が支持率37%でサントス氏を16ポイント上回っている。セラヤ、ミチェレッティ両氏はいずれも自由党に所属している。

 ◇ホンジュラスのクーデターを巡る経緯◇

6月28日 セラヤ大統領を軍が拘束し、コスタリカに移送。国会はミチェレッティ国会議長を暫定大統領に指名

7月5日 セラヤ氏が航空機で帰国を図るも軍が阻止

  7日 クリントン国務長官がセラヤ氏と会談。コスタリカによる調停交渉を支持

  9日 コスタリカの仲介で交渉始まるも進展なし

  24日 セラヤ氏、陸路ホンジュラス領内に一時入る

8月27日 ミチェレッティ暫定大統領、大統領辞任を条件にセラヤ氏の帰国を認めると提案

9月21日 セラヤ氏、ひそかに帰国し、首都テグシガルパのブラジル大使館に滞在

10月7日 セラヤ氏側と暫定政権側の交渉再開

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ホンジュラスのクーデター。どうするのが正しいの?
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091011/p2
とか書きましたが、無難なところに落ち着くようですね。