露のガスパイプライン、仏社の出資で合意

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091128-00000815-yom-int

 【パリ=林路郎】フランスのフィヨン首相とロシアのプーチン首相は27日、パリ近郊ランブイエで会談し、ロシア産天然ガスウクライナを経由せずに欧州へ送るロシアのパイプライン建設事業体2社に仏企業が出資することで合意した。

 エネルギーの安定供給を望む仏と、経済危機のあおりで資金不足に悩む露側の思惑が一致した。両国は仏軍艦船の売買交渉に続き、戦略的協力を深める形となった。

 合意によると、電力・ガス大手の仏GDFスエズ社は、ロシアからバルト海を経由してドイツへ天然ガスを送る「ノルト・ストリーム」計画の合弁企業体に10%を出資する。また、エネルギー大手の仏電力公社は、ブルガリアギリシャ経由でイタリアへ送る「サウス・ストリーム」計画の企業体に約10%を出資する。

 欧州連合(EU)は、ドイツ、ハンガリー、トルコなど6か国が共同出資して中央アジア天然ガスをロシアを経由せず欧州に送る「ナブッコ」計画を進めているが、フランスはEUの中心メンバーでありながらロシアと提携する道を選んだと言える。

ノルト・ストリームは「ノルド(北)ストリーム」で間違いないと思うのですが、
ロシアから独へガスパイプライン ウクライナ迂回、建設開始へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20091108/p5
を見ても欧州企業が資金を出すことは決まっていたようなのでいいと思うのですが、サウス・ストリームは、
ロシア首相、トルコを訪問 パイプラインで強力へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090807/p1
あたりでまとめようとしてまとめ切れていないのですが、地図は

で、ナブッコと競合していることは確かです。正直フランスの真意ははかりかねます。