元人権派弁護士の所在不明に=欧州が関心、当局警戒−中国

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100318-00000143-jij-int

 【北京時事】国家政権転覆扇動罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた中国の元人権派弁護士、高智晟氏が、1年以上にわたり所在不明となっている。欧州が注視する人権問題の新たな象徴となる可能性もあり、中国政府は警戒を強めている。

 高氏は、非合法化された気功集団「法輪功」や地下活動を続けるキリスト教信者らの人権擁護に取り組み、2006年末に北京の裁判所で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。中国当局は弁護士免許も剥奪(はくだつ)した。

 高氏は08年のノーベル平和賞候補にも名前が挙がったが、09年2月に陝西省の自宅から行方不明に。中国当局に拘束されているとみられている。英BBC放送はこのほど、高氏が電話で「心配はいらない」と伝えてきたとする家族の声を報じたが、居場所は不明のままだ。

 こうした中、訪中したミリバンド英外相が16日、楊潔※(※=タケカンムリに褫のつくり)外相との会談で高氏の問題を提起。BBCによると、楊外相は会談後の共同記者会見で、高氏が拷問を受けているとの指摘を否定し、「彼の権利は保障されている」と述べた。ただ、居場所には触れなかった

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一応場所はウルムチが有力なようですが。
人権派弁護士ウルムチに? 中国側、米団体に明かす

http://sankei.jp.msn.com/world/china/100214/chn1002141828001-n1.htm
 米人権団体「中米対話基金会」によると、ワシントンの中国大使館関係者は14日までに、中国の著名な人権派弁護士で約1年前から行方不明になっていた高智晟氏が、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で働いていることを明らかにした。高氏の妻はまだ、同氏と連絡が取れていないという。

 高氏は家族と共に中国当局の監視下に置かれていたが、昨年1月下旬ごろに拘束され、行方が分からなくなっていた。妻子3人は昨年3月、人権侵害を訴え米国に出国。欧米の人権団体などからは高氏の釈放を求める声が強まっていた

 高氏は2005年、胡錦濤国家主席あてに「法治の徹底」などを求める公開書簡を送った後、当局から1年間の業務停止処分を受け、06年に「国家政権転覆扇動罪」で執行猶予付きの懲役刑を言い渡された。(共同)

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連絡はとれたようですね。