スーダン 南北の境界画定が暗礁に 住民投票に「延期案」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100822-00000020-maip-int


スーダン南北の境界線上にあるアビエイ地区の場所

 【ヨハネスブルク高尾具成】来年1月に予定されるスーダン南部の分離独立を問う住民投票で「延期案」が浮上している。北部のスーダン統一政府と南部自治政府の設けた委員会が南北間の境界線画定などで暗礁に乗り上げているためだ。

 南部自治政府を主導する「スーダン人民解放運動」(SPLM)は「境界線画定の有無にかかわらず住民投票は実施される」とする一方、北部の政権与党「国民会議党」(NCP)側は「境界線が画定するまで住民投票は延期」と主張。14日には「委員会は両政府に技術的な問題を理由に延期を求めた」と公式に発表した。

 来年1月には同時に、内戦の激戦地で南北の境界線上にあるアビエイ地区住民が、北部、南部のどちらに帰属するかを決定する投票も実施予定だ。同地区は産油地帯として知られ、これまでも南北間で利権配分を巡る議論が続いてきた。石油資源を巡る南北間の駆け引きも画定を難しくしている。

【関連記事】
グアンタナモ:テロ有罪判決 オバマ米政権下初
米国:イランなど4カ国引き続き「テロ支援国家」に指定
米国:オバマ政権初、テロ有罪判決−−グアンタナモ
米国:テロ対策協力「北朝鮮不十分」−−報告書
こども救援キャンペーン30年

バシル大統領は野党の選挙ボイコットで圧勝してましたが、独立を住民投票によって決めることにも反対でなかったようですね。
スーダン>バシル大統領が南部で選挙演説

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100302-00000106-mai-int
 【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】4月のスーダン大統領選を前に、現職のバシル大統領は1日、南部の主要都市ジュバに入り、サッカー場で選挙演説を行った。ジュバは、北部の政府と長年南北内戦を戦い、05年に包括和平合意した「スーダン人民解放軍」(SPLA)の牙城。南部では分離独立の機運も高まるが、この日は、SPLAトップがジュバ空港でバシル氏を出迎えるなど、南北の和平ムードを演出した。

 バシル氏の選挙集会には約1万人が参加。スーダン国旗と、SPLAの政治組織が運営する南部スーダン自治政府の旗の両方が振られた。バシル氏は、来年1月にも行われる南部の分離独立を問う住民投票にも言及。「指導者を選ぶ権利も独立への住民投票も、すべて市民に委ねられたものだ」と述べ、公正に行われると強調した。

 200万人以上が死亡した南北間の内戦は、05年1月の和平合意で収束。同合意で南部自治政府が成立し、大統領選や南部の独立を問う住民投票の実施が定められた。

【関連ニュース】
スーダン:分離独立巡り過熱…大統領選向け集会
ダルフール紛争:停戦へ枠組み合意 政府と反政府組織調印
ユニセフ大使:アグネス・チャンさん、ソマリアを視察
ダルフール紛争
スーダン:大統領と反政府組織、ダルフール和平枠組み合意 来月、最終決着目指す

結局問題の根幹は石油ですか。。。厄介ですね。