事前通報なしの海洋調査 中国は正当化に日本反発

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070207-00000003-san-pol


 尖閣諸島周辺の日本の排他的経済水域EEZ)内で中国の海洋調査船が事前通報せずに活動した問題について、日本側は、両国近海での海洋調査に関する相互事前通報の枠組みを逸脱した行為として強く反発している。近く来日する中国の李肇星外相に抗議する。

 塩崎恭久官房長官は6日の記者会見で、中国政府が5日夜、尖閣諸島の中国領有権を主張し、無断調査を正当化する回答を行ったことを明らかにした上で、「(中国の回答は)尖閣諸島に関する中国側の独自の立場を繰り返すもので、われわれとしては受け入れられるものではない」と述べた。安倍晋三首相も記者団に「尖閣諸島が日本固有の領土であるという従来の立場にまったく変更はない。中国側には納得いく説明を求めていきたい」と不快感を示した。

 一方、中国外務省の姜瑜報道官は6日の会見で、「中国の関係する船舶が近海で実施する正常な海洋科学調査は中国の正当な主権行使だ」と強調。尖閣諸島についても「争うことのできない主権を持っている」と述べた。また、中国外務省アジア局幹部が5日、北京の日本大使館当局者を外務省に呼び、「日本側の宣伝への強烈な不満」を表明するなど、両国の対立が深まっている。

 日中両政府は平成13年、中国調査船が頻繁に日本のEEZ内に侵入したことを受け、両国の海洋調査船が互いの近海で調査活動を行う場合は事前通報することで合意した。この際、中国の主張に配慮し、対象海域を具体的に明示しなかったが、日本側では「信頼関係に基づいて合意した枠組みなのに、それが根底から崩れかねない」(日中関係筋)と非難している。

まぁ話はいつまでたっても平行線ですなぁ