巴里っ子虜に オペラ座歌舞伎公演

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070325-00000004-san-int

3月25日8時0分配信 産経新聞


 【パリ=亀岡典子】市川團十郎の“にらみ”に観客は息をのみ、「勧進帳」の六方の迫力にどよめきが起きた。「ブラボー!」の声が響き渡り、拍手はいつまでも鳴りやまなかった−。史上初めてのパリ・オペラ座での歌舞伎公演は23日夜(現地時間)、初日を迎え、パリの人々をすっかり虜(とりこ)にした。

 歴史と伝統を誇るオペラ座で行われた歌舞伎公演は、團十郎市川海老蔵らの出演で、「勧進帳」と「紅葉狩」、幹部俳優9人が裃(かみしも)姿の正装で居並び、オペラ座初お目見えのあいさつをする「口上」が上演された。

 シャガールの幻想的な天井画に、シャンデリアがまばゆいオペラ座の場内も、この日ばかりは定式幕と所作台などで歌舞伎仕様。西洋と日本が見事にマッチした劇空間で、團十郎の弁慶、海老蔵の富樫、市川亀治郎義経による「勧進帳」が上演された。

 「口上」では、出演者全員がフランス語であいさつ。團十郎が「憧れのガルニエ(オペラ座)で歌舞伎ができて大変光栄です」と述べると、パリの観客は大喜び。何度もカーテンコールが繰り返され、團十郎海老蔵が手を取り合って舞台に登場すると、大勢の観客が立ち上がって盛大な拍手を送った。

 初めて歌舞伎を見たという演劇学専攻の学生、シモン・ゴチェさん(20)は「驚嘆した。様式的な演技なのに力強く感じた」。数学教師のジャン・マランドンさん(60)は「歌舞伎はもっと地味という印象があったが、こんなに迫力があって繊細な芸術とは…」と感激していた。

 終演後、フランス政府から團十郎芸術文化勲章コマンドゥール」ガが、海老蔵に同「シュバリエ」が贈られた。

 初日を終え、日本人記者団と会見した團十郎らは「今まで経験したことのないプレッシャーを感じた」と振り返った。

うまくいったようでよかったです。しかしイランがイギリス人捕虜にしたりしてるときなんで、この見出し一瞬フランス人も捕虜に??と思いましたw

■歌舞伎:パリ・オペラ座勧進帳の舞台げいこ公開
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070324/1174726188
の続きですね。