「狂言」ロシア初公演 演劇に厳しいモスクワっ子を魅了

http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070326/wld070326006.htm


 【モスクワ=遠藤良介】ソ連崩壊後のロシアで初めてとなる狂言の単独公演(国際交流基金主催)が24、25の両日、モスクワの劇場で行われ、京都・茂山千五郎家の演技を約900人のモスクワっ子が堪能した。

 演目は、主人の留守中に家来の太郎冠者と次郎冠者が酒を盗み飲む「棒縛り」と、気の弱い婿養子をめぐる家族模様を描く「濯(すす)ぎ川」。観客らはパンフレットと事前説明を手がかりに演技に見入り、満席の会場は狂言独特のリズム感あふれる言い回しや所作に大いに沸いた。

 公演は「無表情と思われがちな日本にも古くから笑いの文化があったことを知ってほしい」(事務局)との思いで企画された。会場を訪れたウラジスラフ・シャドロノフさん(29)は「言葉の壁こそあったが楽しめた。イタリアの伝統的なコメディーに似ているのではないか。ただ、約束事が多く、基礎知識が必要な点で外国人に難しいのも事実だ」と話していた。

 ロシア人は演劇好きで、国内には600近くもの劇場と専属の劇団があるとされる。俳優や演出家の大半は国立演劇大学出身者で舞台芸術にかける意気込みも強い。公演に先立つ23日にはロシアの俳優や学生向けに狂言の技術指導会も開かれ、発声法や笑い方、すり足での歩き方などについて約40人が茂山あきらさん(55)の手ほどきを受けた。

 一行は今月末、ロシア第2の都市、サンクトペテルブルクでも2日間の公演を行う予定だ。

最近はやってるんですかね、こういうの。
■歌舞伎:パリ・オペラ座勧進帳の舞台げいこ公開
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070324/1174726188
とかその後の
■巴里っ子虜に オペラ座歌舞伎公演
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070325/1174811115
とか。