越で春樹・ばななブーム 海賊版で喜び半分

http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070326/wld070326003.htm


 ベトナムで作家の村上春樹さんと、よしもとばななさんの小説が次々に出版され、若者らの人気を呼んでいる。しかし、他の東南アジア諸国と同様に海賊版も広く流通。出版を手がける編集者は「ブームはありがたいが…」と喜びも半分だ。

 民間出版社ニャーナム社は昨年11月に村上さんの「ノルウェイの森」を翻訳出版したのを皮切りに、今年3月までに計3作品、よしもと作品も「キッチン」「TUGUMI」など計3作品を出版した。

 グエン・ニャット・アイン社長によると、特に人気が高い「ノルウェイの森」は5000部を出版したが、「倍の1万部は海賊版が出回っている」。

 17日には首都ハノイで翻訳者や編集者らが一堂に会し、作品の魅力を語るフォーラムが行われた。村上さんの「国境の南、太陽の西」を翻訳したカオ・ベト・ズンさんは「ベトナムではタブーとされてきた性描写だけでなく、若者のさまざまな問題を分かりやすい言葉で表現しているのが人気の背景」と指摘した。

 アイン社長は「2人の作品はベトナムや中国の文学とは異質。独特の雰囲気を持つ日本の作品をもっと出版していきたい」としている。(共同)

海賊版はアレですけど、日本のものが受け入れられるのは良いですね。村上春樹は読みましたが、語れるほど読み込んでないので…