06年難民申請、イラク人が急増 2万人以上に

http://www.asahi.com/international/update/0325/005.html


 イラクから欧米やアジアの主要国(50カ国)に難民申請をしたイラク人が昨年急増し、2万人以上にのぼったことが23日、国連難民高等弁務官事務所UNHCR)のまとめで明らかになった。06年の国別申請者数では世界で最も多い。同年に宗派間抗争が激化したことが要因とみられる。国際的には難民申請者数はここ数年で大きく減っているなか、治安回復の兆しが見えないイラクが突出している。

今年2月、シリア・ダマスカスの国連難民高等弁務官事務所に詰めかけるイラク人避難民=AP。シリアは約150万人の避難民を受け入れているとされる。

欧米など50カ国への難民申請者数

 UNHCRが発表した06年の難民申請者の総数は、前年より10%減の約30万人だった。うちイラク人は、前年比77%増の2万2150人。昨年後半、特に10〜12月にかけて8100人が申請して急増した。申請先はスウェーデン(9000人)が最も多く、オランダ、ドイツ、ギリシャなど。

 イラク人からの難民申請は、03年3月に始まったイラク戦争が近づくなかの02年、最高の約5万人を記録。しかし、翌03年には半減し、04年は約1万人にまで減った。

 イラクの場合、隣国シリア、ヨルダンで計約200万人が避難生活を送っているが、一時的な避難とみなされるため、この統計には含まれていない。また、内紛で家を追われるなどしてもイラク国内にとどまっている「国内避難民」も、推計約200万人にのぼる。

 UNHCR報道官は「イラク情勢はさらに悪化する可能性がある。欧米諸国にたどり着いて難民申請できたのはごく一部。これからもイラク難民の流出は続くだろう」と話している。

 イスラエルとの紛争を受け、レバノン人の難民申請(2745人)も前年比66%増と大幅に増えた。ほかに難民申請が多かったのは中国(1万8300人)、ロシア(1万5700人)、トルコ(8700人)など。

■半数が「生活良くなった」=フセイン時代より「今」選ぶ−イラク世論調査
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070318/1174223029
とかありましたが、やっぱこの世論調査おかしいですよね。