ビンラディンよ「アルカイダ暴走止めて」 スンニ派訴え
http://www.asahi.com/international/update/0407/TKY200704070220.html
テラカオス。
「師オサマ・ビンラディンよ、責任をもってアルカイダの活動をただすべきだ」――。イラクのスンニ派武装勢力「イラク・イスラム軍」が5日、インターネットで声明を出し、イラク国内でのアルカイダの暴走を止めるよう訴えた。塩素ガステロなど過激化する一方のアルカイダに対して、共闘関係にあった他のスンニ派武装勢力がついていけなくなってきたことを示している。イラク・イスラム軍は旧イラク軍士官などを主体とする過激派。04年にイタリア人記者を拉致、斬首するなど、アルカイダとともに米軍攻撃やテロを繰り返してきた。
声明によると、アルカイダは「自分たちに忠誠を誓わない」としてイラク・イスラム軍のメンバー30人以上を殺害。スンニ派の宗教指導者や一般市民の殺害を続けているとして、ビンラディン容疑者に介入を求めた。
アルカイダは昨年10月、「イラク・イスラム国」の独立を宣言。地場の部族勢力にも合流を促してきた。しかし、過激な宗教戒律の強制や締め付けに反発が広がり、部族勢力だけでなく、共闘してきた武装勢力も協力を拒否し始めた。
これを「裏切り」とみなすアルカイダは、2カ月ほど前から一部武装勢力と武力衝突を始めたほか、スンニ派の警察、政治・宗教指導者、市民に対する塩素ガステロや暗殺を激化させている。