イラク首相:イランと米の緊張関係継続に焦り

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070411k0000m030094000c.html

 イラクのマリキ首相が10日の毎日新聞との単独会見で、米・イラン間の「橋渡し役」を買って出た背景には、「内戦」状態にある自国の宗派間抗争の収束には隣国イランやシリアの協力が不可欠にもかかわらず、両国と、イラクの治安責任を負う米国との緊張関係に変化がみられないことへの焦りがある。一方で国内には、首相の施策に異を唱える声もあり、国民融和への道はなお遠いのが現状だ。

 イスラムシーア派のマリキ首相は、シーア派国家イランと深い関係にある国内勢力を権力基盤とする半面、駐留米軍の武力なしに治安を維持できないという「板挟み状態」にある。米・イラン間の懸け橋は、こうした状況を切り抜けるための手段といえる。

 ブッシュ政権駐留米軍増派とイラク軍による、バグダッドを中心とする集中的な武装勢力掃討作戦を受け、マリキ首相は「宗派間対立は急激に減少した」と強調するが、米軍撤退の明確な予定を示せないのが実情だ。

 さらに掃討作戦を巡っても、スンニ派からはシーア派民兵組織マフディ軍などへの対応の甘さも指摘されている。先月来日したハシミ副大統領(スンニ派)は毎日新聞の取材に、「(国際テロ組織)アルカイダマフディ軍は同じように掃討しなければならない」と不満を語った。

 これに対し、マリキ首相は「(イラクの治安における)最大の危険は、シーアやスンニを名乗り、双方を攻撃しているアルカイダと(旧フセイン政権の残党)バース党だ」と繰り返し、宗派間抗争の最大の責任は両派外の「外敵」にあると主張した。

 また、北部クルド地域の境界線問題でも、マリキ首相の見解はクルド側の主張と大きく食い違う。油田都市キルクークの帰属を求めるクルド地域政府のバルザニ議長に対し、マリキ首相は「現時点でキルクークが特定の地域に帰属するなどと言うべきではない」と不快感を隠さなかった。「今の住民はもともとキルクークに住んでいた人たちではないかもしれない」とも述べ、石油権益維持を狙うクルド側に強い警戒感を示した。【樋口直樹】

毎日新聞 2007年4月10日 20時31分 (最終更新時間 4月10日 23時01分)

日本は
<イラン核問題>日本の仲介役に期待 タライ駐日大使http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070321/1174460347
とありながら、
安倍首相:クウェート訪問へ イラク支援の空自を激励http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070404/1175712842
では、

(ry
サウジアラビアアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートカタール、エジプトの5カ国を訪問する。
(ry

と仲介役は放棄してるようですが、今の状態のイラクで勤まるんでしょうか。

クルド問題は
イラク>比較的安全なクルド地域 復興に向けた動き加速
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070407/1175959239

イラク>バルザニ・クルド地域政府議長、本紙と単独会見
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070407/1175902416

(ry
石油都市キルクーククルド地域に編入された場合、キルクークバグダッドに次ぐ「内戦」の舞台になりかねない。
(ry

で正反対の印象ですが、どっちなんでしょう。