エストニアがソ連兵像撤去 露は猛反発、衝突で死傷者も

http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070428/erp070428000.htm
カテゴリ[バルト三国]も作ったほうがいいかな…うーむ。

 【モスクワ=内藤泰朗】バルト海沿岸のエストニア政府は27日未明、第二次大戦中にナチス・ドイツとの戦闘で犠牲になったソ連軍兵士をたたえた記念碑を首都タリン中心部から撤去した。ロシア側はこれに強く反発し、議会などを中心にエストニアとの断交を求める動きが出始めた

 記念碑の撤去工事中、ロシア系住民を中心とするデモ隊が治安部隊と衝突。1人が死亡、40人以上が負傷したほか、住民の一部が窓ガラスを割るなど暴徒化し、警察当局は300人を拘束した。

 ラブロフ外相は訪問先のノルウェーで、「(撤去は)冒涜(ぼうとく)だ。ロシアとエストニアの関係に重大な影響を及ぼすだろう」と述べ、両国の対立は先鋭化する危険が出てきた

中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007042701000491.html
によるとラブロフ外相とは『ソ連軍がバルト3国をナチス・ドイツの支配から「解放した」と見なすロシアのラブロフ外相』なのですね。ヨーロッパの方にも歴史認識からくる問題というのはあるんですな(当たり前か)。

まぁこの日記あまり大きく取り上げられない記事を取り上げる目的で書いてるんですが、結構これは大きい問題なのかも。

エストニア>ロシア系住民らと警官隊衝突 記念碑撤去巡り
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000086-mai-int

 【モスクワ大木俊治】エストニアの首都タリンで26日夜から27日未明にかけて、旧ソ連兵の記念碑撤去に反対するロシア系住民らと警官隊が衝突、一部が商店を襲撃した。エストニア当局によると1人が死亡、市民44人と警官13人が負傷した。

 ロシアはエストニアが04年に北大西洋条約機構NATO)と欧州連合(EU)に加盟し、ロシアとNATOが国境を接する形になったことに反発しており、今回の衝突で両国関係が一層悪化するだけでなく、ロシアと欧米との新たな摩擦の材料になる恐れもある。

 NATOとの協議のためノルウェーオスロに滞在しているロシアのラブロフ外相は27日、「真剣な対応を取る」と述べたうえで、エストニア政府の対応を批判。一方、エストニアのイルベス大統領は国営テレビで「事件を起こしたのは犯罪者集団」との声明を発表した。

 タリンからの報道によると、エストニア政府は26日、国会が1月に可決した法案に基づき、記念碑撤去のため周辺を鉄柵などで囲み、警官隊を配置。これに抗議するロシア系住民ら約1000人が同日夕から抗議集会を開いた。警官隊が集会を強制的に解散させようとしたことで衝突・暴動に発展し、当局は約300人を逮捕した。記念碑は27日朝、撤去された。

 エストニアは1940年のソ連編入後、41〜44年にナチス・ドイツに占領されたが、第二次世界大戦終了で再びソ連領になった。記念碑はナチスとの「解放戦争」で死亡した旧ソ連兵をたたえるために設置されたが、国民の約7割を占めるエストニア人のソ連体制への反発は強く、91年の独立後撤去を求める声が強まった。これに対し、国民の約3割を占めるロシア系住民はソ連軍の「解放」を誇りに思っており、両者間の対立の火種の一つになっていた。