ASEAN+3 通貨危機防止で外貨融資制度検討へ

http://www.asahi.com/business/update/0502/TKY200705010447.html

 10年前に起きたアジア通貨危機の再発防止を目的に、東南アジア諸国連合日中韓ASEAN+3)が多国間の協定を結び、外貨を融通し合う新しい仕組みが動き出す。各国が外貨準備として持つ米ドルなどの一部を拠出して1カ所に集めておき、域内国の通貨が急落したときの買い支えを支援する制度の導入を目指す。5日に京都市で開かれる財務相会議で、制度の検討を始めることに合意する見通しだ。

 現在、アジア各国の通貨協定は2国間で個別に16件ある。97年のアジア通貨危機を受け、00年に日本主導でASEAN+3で合意した「チェンマイ・イニシアチブ」構想に基づく。外資が急激に資金を引き揚げるなどして通貨が急落した国に対し、買い支えに使う米ドルを始めとする外貨を、その国の通貨を担保に貸し出す仕組みだ。通貨交換枠は現在、計約9兆円にのぼる

 しかし、2国間協定では、融資は関係国に個別に頼まなければならない。多国間協定にすれば、一度の要請で多くの関係国が迅速に通貨を融通できる。

 今回の会議では、拠出金制度の新設を打ち出す方向で、各国の調整が進んでいる。あらかじめ各国が外貨準備の中から一定額を拠出しておくことで、万が一の場合に確実に融通できるようにしておく。総額や制度の詳細は今後詰める。

 通貨危機後、日本は国際通貨基金IMF)とは別に、独自の通貨安定の枠組み「アジア通貨基金」(AMF)構想を提唱したが、米国などが日本の影響力拡大を警戒して反対し、実現しなかった。今回はあくまでも「IMFの補完」との位置づけだが、AMF実現への第一歩となる可能性も秘める

ちょっと古い記事ですが、今までうろ覚えで書いてたIMF、AMFについては一応正しかったようで。まぁその後は
アジアの外貨、一元管理=通貨危機防止へ新体制−「ASEAN+3」財務相会合
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070505-00000074-jij-int

 東南アジア諸国連合ASEAN)10カ国と日中韓の「ASEAN+3」は5日、京都市財務相会合を開き、通貨危機に備えて各国が外貨準備の一部を拠出し、一元的に外貨を管理する新たな体制を構築することで合意した。有事に素早く対応して影響の拡大を防ぎ、アジア経済の成長に必要な通貨の安定化を図るのが狙いだ。

とか書いてありますね。