露「言論の自由」消滅寸前 プーチン政権が圧力強化
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070522/wld070522000.htm
【モスクワ=遠藤良介】ロシア・プーチン政権による報道機関への圧力に対し、一部のジャーナリストや反政権派識者が“背水の陣”で、抵抗を試みている。政権による圧力が一部ラジオ局やジャーナリスト同盟にまで及び始めたからだ。年末に下院選、来春に大統領選を控え、政権はもはや“風前の灯火”となっている「言論の自由」を完全にかき消そうとしているようだ。
ジャーナリストら背水の陣
ラジオ局ロシア・ニュースサービスでは、国営第1チャンネルから派遣された新編集局長が着任した先月以降、著名リポーターら7人が相次いで辞職。新局長が、政権や与党幹部の発言だけを政治ニュース源として利用することや、放送枠の50%以上を「良いニュース」に割くよう求めるなどしたためだ。
ロシアでは全テレビ局と主要ラジオ局がすでにプーチン政権もしくは国営企業に保有されている。一部ラジオ局が比較的自由な報道姿勢を保っているものの、それも編集局長の更迭ひとつで一変しうる危うい状況だ。
一方、ジャーナリストの権利擁護などに取り組む「ジャーナリスト同盟」は15日、モスクワ中心部に入居する国有ビルから立ち退くよう連邦資産庁の通知を受けた。同盟は同ビルに1980年から入居、90年代末には当時のエリツィン大統領が無期限・無償で同盟に物件を提供するとの大統領令に署名している。
同盟は、資産庁の行動が28日にモスクワで予定されている国際ジャーナリスト連盟の世界大会阻止を狙ったものとみて、要求を拒否する構えだ。
こうしたなか、リベラル派小政党や人権団体が20日、モスクワ市内のテレビ塔前で集会を開催し、「嘘に満ちた今日のテレビ放送は退歩を招く」などと政権の言論統制を糾弾した。しかし、参加者は数百人程度にとどまり、必死の呼びかけも大衆には届いていないのが実態だ。
露NTVを追われ、2005年からウクライナで活動する著名ジャーナリストのサビク・シュステル氏は「現在のロシアには様々な危険な格差やアンバランスがあるからこそ、プーチン政権は自由なテレビ放送を許せない。この結果、人々は起きていることについて(様々な情報から客観的な)『絵』を描くことができずにいる」と話している。
うーんロシアもなんか大変ですなぁ。国際ジャーナリスト連盟の世界大会っていうのがあるんですな28日ごろの記事に注目ですな。
しかしなんかベネズエラ↓
■「テレビ局守れ」1万人 カラカスで反チャベス・デモ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070521/1179748784
のほうがまだマシそうな…