<CIA収容所>人権機関「ポーランド、ルーマニアに存在」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070609-00000025-mai-int

 【ブリュッセル福原直樹】米中央情報局(CIA)による、テロ容疑者の不当拘束問題を調査する欧州の人権機関「欧州評議会」(加盟46カ国)は8日、CIAが運営する容疑者の秘密収容所が、ポーランドルーマニアに存在したと断定、調査報告書を提出した。両国は秘密収容所の存在を否定しているが、報告書を重視した欧州連合(EU・27カ国)は同日、両国に緊急調査を行うよう求めた。

 報告書によると、秘密収容所は03年から05年にかけ運営され、ポーランドでは同国北東部のスタレ・ケイクティの軍施設、ルーマニアでは東部のコンスタンツァ周辺にあった。米の同時多発テロ(01年)に関与した「重要度」の高い容疑者数十人が収容され、尋問では「拷問に匹敵する手法」が用いられたという。

 収容所の設立で米は、当時のポーランドルーマニア大統領と極秘の取り決めを締結。両国は軍情報部が協力する一方、CIA工作員の国内での自由活動も認めた。容疑者の移送でCIA機は管制当局にニセの飛行歴を提出、行動を秘匿した。

 秘密収容所は昨年、ブッシュ米大統領が存在を認めたが、所在地は明かしていない。両国はこれまで、その存在を否定。報告書に対しても「根拠がない」と反発している。

 ▽不当拘束問題 米CIAが、01年の同時多発テロ事件以降、法手続きを無視し、世界各国でテロ容疑者を拘束、第三国に移送した問題。移送先では情報入手のため容疑者が虐待されたとされ、この過程で、欧州の秘密収容所の存在疑惑も浮上した。多数の容疑者が「無罪」として釈放され、問題化している。

こういう問題どうなるんでしょうね。