イラン核関連ニュース三つ どれを信じますか?

イランの遠心分離機増設ペースは落ちている=IAEA事務局長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070710-00000022-reu-int

 7月9日、国際原子力機関IAEA)のエルバラダイ事務局長、イランはウラン濃縮に用いる遠心分離機の増設ペースを落としていると述べた。写真はイランのナタンツにあるウラン濃縮施設。2005年3月撮影(2007年 ロイター/Raheb Homavandi)

 [ウィーン 9日 ロイター] 国際原子力機関IAEA)のエルバラダイ事務局長は9日、イランはウラン濃縮に用いる遠心分離機の増設ペースを落としていると述べた。

 イランのナタンツにある地下施設を先週訪問したIAEA査察担当者によると、ウラン濃縮活動拡大のスピードは減速しているという。

 同事務局長は理事会後の記者会見で、「先週現地を訪れ、(遠心分離機を連結する)新たなカスケードの作動プロセスが鈍化していることを確認した。全面的な凍結ではないが、著しい減速だ」と述べた。

 この動きが政治的理由によるものか、技術的な問題によるものかは明らかになっていない。

毎日ではもう一歩踏み込んで、事務局長は歓迎の意を示したと書いてますね。
IAEA>「イランが濃縮活動を減速」と歓迎…事務局長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070710-00000014-mai-int
毎日新聞の方が長いのでそっちの方を
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070710k0000e030014000c.html

 【ウィーン会川晴之】国際原子力機関IAEA)のエルバラダイ事務局長は9日、緊急理事会後の会見で、イランが「ウラン濃縮活動の拡大を減速させている」と述べ、イランが国際社会との協力姿勢に転じつつあることに歓迎の意を示した。

 同事務局長によると、今月初旬にイラン中部ナタンツのウラン濃縮施設を訪問した査察官が、遠心分離機の設置作業が進んでいないことを確認したという。ただ、事務局長はその理由について技術的なものか、政治的判断によるものかは明らかにしなかった

 イランは、ナタンツの地下濃縮施設を「産業用ウラン濃縮施設」と位置づけ、約3000台の遠心分離機設置を目指している。IAEAは4月中旬時点で約1300台が設置され、濃縮作業が始まっていることを確認、この速度で遠心分離機の設置が進めば、6月末までに3000台の設置を終えると予測していた。

 事務局長は会見で、現在の遠心分離機の設置台数には触れていないが、3000台には到達していないことを根拠に「減速している」と判断したとみられる。

毎日新聞 2007年7月10日 10時06分

で、アメリカです。
<イラン>中部にウラン濃縮の新地下施設の疑い…米民間機関
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070710-00000015-mai-int

 【ウィーン会川晴之】米民間シンクタンク「科学・国際安全保障研究所」(ISIS)は9日、イランが、中部ナタンツのウラン濃縮施設に隣接した丘陵に新しい地下施設を建設している疑いがあるとの見解を発表した。商業用衛星写真をもとに分析したもので、ウラン濃縮施設の南約2キロの地点に、新たに2本の取り付け道路が見つかった。ただ、地下に通じるトンネルの入り口は衛星写真では確認できなかった。

 ISISのオルブライト所長は、地下施設について「ウラン濃縮に使う大量の遠心分離機や、その関連機器を(米国などからの)空爆から守るための施設」と分析し、「ウラン転換施設があるイスファハンでも同様の地下施設を建設した」と指摘している。

イランに対する非難はここ↓
イラクやアフガンに中国製武器=米政府、懸念伝える−英紙
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070708/1183879479
とか。あと、まとめは、ここ↓
アルカイダ、イランに基地か=資金や情報通信の拠点−英紙
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070708/1183878806
からさかのぼれます。IAEAアメリカどっちが正しいんでしょうね。