文明拒むインディオ、突然出現 歌残し姿消す アマゾン

http://www.asahi.com/international/update/0712/TKY200707110554.html

 ブラジルのアマゾンで近代文明との接触を絶っていたインディオ(先住民)の部族が突然姿を現した。関係者によると「親類を捜しに来た」「開拓者とのトラブルで10人以上が殺された」などと話していたが、3日後には2曲の歌だけを残して姿を消したという。

 メチキチレ族と呼ばれ、約7000人いるカイアポ族の一部族。50年代に文明との接触を選んだカイアポ族と別れ、数家族で森に消えたとされる。

 5月末、サンパウロ北西約1600キロのカイアポ族の村カポに現れた。古語を話し、男性は枯れ草で下腹部を覆っただけ、女性は裸で頭頂部をそっていた。下唇に皿をはめ、顔や体に赤や黒の化粧をした人もいた。

 国立インディオ基金(FUNAI)の現地責任者でカイアポ族のチュカハマエ氏によると、カポに現れたのは部族全体の5、6家族計87人。パラ州南部のインディオ保護区にいたが、ジャングルを5日間で100キロ移動して着いたらしい。

 だが「洋服を着ている人とは暮らせない。殺されるかもしれないから」と言い残し3日後に旅立った。写真撮影を拒み、どこへ行ったかは不明だ。

 カポのカイアポ族はふだんTシャツやジーパン姿。顔や体の化粧は祭りの時だけで、下唇に皿を入れた人ももういない。

 「ずっと一緒にいると思っていたのに……」。残された歌の一つはカイアポ族同士が近づく時の曲。もう1曲はチュカハマエ氏も聴いたことがなかった。収録されたのは、低く、うねるような歌声だった。カイアポ族地域のすべての村に無線で流された。

 ブラジルに住むインディオは約70万人。多くが乱開発にさらされるアマゾンで暮らす。

なんとなく朝日新聞が好きそうな話という感じもしますが。やはり日本の気候だと、農耕とかしないと生きていけないでしょうねぇ。