インドの核実験禁止、明記せず 米印原子力協定

http://www.asahi.com/international/update/0803/TKY200708030473.html

 インド、米国両政府は3日、民生用の原子力協力のための二国間協定の文書を公表した。インドが核実験をした場合に米国が協力を打ち切るかどうかが最大の焦点だったが、協定文では核実験について直接言及しておらずパキスタンや中国に対抗するインドの核実験を米国が容認する、ともとれる内容になっている。

 協力の実施には、日本を含む原子力供給国グループによるインドへの核関連輸出の規制解除や、米議会の協定承認が必要。協定文は極めて政治的な内容だけに、核不拡散に十分かが議論になるとみられる。

 昨年末に米議会が採択した関連法は、インドが核実験をした場合に協力を停止する条項が盛り込まれた。しかし、米印の協定文は核実験そのものに言及せず、協定の打ち切りについては「両国とも1年前に書面通知し、協定を終了する権利がある」とだけ規定。仮にインドが核実験に踏み切っても、最低1年は協定が維持されることになっている。

 さらに、実際に終了するかどうかは「安全保障の環境変化や、国家の安全保障に影響を与える他国による類似行為への反応」を考慮する、としており、パキスタンや中国が核実験をした場合、インドの対抗措置を認めることもありうるような表現となった。インドは98年の核実験後、「自発的な実験凍結」を宣言している。ただ、核開発自体は放棄していない。

 協定では、インドが民生用の原子力施設について国際原子力機関IAEA)の保障措置(査察)を受ける見返りに、米国が核燃料や技術を供給する。

しかしイランとのこの差はなんなんだ?

中国に関しては
<核実験>中国にも観測拠点設け監視へ 全面禁止条約機関
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070321/1174432402
というのがありましたね。