韓国、教育予算は少ないのに成績はトップ=OECD報告
朝鮮日報です。
http://www.chosunonline.com/article/20070920000041
韓国は、生徒一人当たりの投資額に対する学習到達度が経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でトップクラスであることが分かった。
英日刊紙フィナンシャル・タイムズが18日(現地時間)、OECD発表の「2007年教育指標」の「図表でみる教育」を引用し報道したところによると、韓国は6歳から15歳までの生徒たちに一人当たり4万〜5万ドルの予算(購買力換算累積額)を割り当てる国のグループに属しているとのことだ。
これは、アイルランドやスペインとほぼ同じ水準で、調査が行われた26カ国中では中下位圏に当たる。
ところが、OECDの生徒の学習到達度調査(PISA)で韓国は600点満点中550点近い点数を出しており、フィンランドに続く2位になった。フィンランドは生徒一人当たり5万〜6万ドルを投資する中上位圏の国家グループに属する。
また、OECDは韓国をフランスやアイルランドとともに1994年から2004年までで、「非熟練労働者の雇用失業率は最も低いながらも、高学歴者の割合が最も速く高まった国家グループ」に分類した。
しかし、OECDは加盟各国の教育予算に浪費の要素が多く、効率が大幅に低下したと指摘している。国家競争力を高めるため、加盟各国は競い合うように教育予算を増やしているが、これに伴うべき教授法開発などの改革は進んでいないということだ。
OECDによると、過去10年間で加盟各国は教育予算を約41%増やした。だが、こうした国々が割いた教育予算を30%減らしても、学習到達度は現在の水準とあまり変わらない、とOECDでは分析している。
また、効果的な教授法と学校運営案さえ作れば、予算を増額することなくこうした成果を上げることが可能だということも分かった。
特に、米国とイタリアは加盟国中、最も多い予算をつぎ込んでいるが、学習到達度は最も低く、「教育予算の浪費が深刻な国」とされている。
今年で15年目の今回のOECD教育指標で、韓国はOECD加盟国の中で問題解決力1位、読解2位、数学2位、科学3位だった。25〜34歳の成年層の高等教育履修率も、カナダ・日本に続き3位だった。
edaily/朝鮮日報JNS