ミャンマー流血 各国「軍政」に圧力 安保理を緊急招集

http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070926/usa070926016.htm

 ミャンマー軍事政権が26日、仏教僧らによる大規模デモに流血の弾圧を加えたことについて、米国家安全保障会議(NSC)当局者は、「強い困惑」を示し、軍政当局に民主化を迫る考えを示した。ブッシュ米大統領は25日の国連総会での演説で、「軍政19年の恐怖支配に対する怒り」を表明、対ミャンマー制裁強化を宣言したが、当面は流血の拡大阻止をはじめ、軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏らの解放に向け、軍政への圧力を強める構えだ。

 ミャンマー警備当局がデモ鎮圧に乗り出したことを受け、NSCのジョンドロー報道官は、「軍政がミャンマー国民をこうした手段で扱うことに米政府は強い困惑を覚える」と論評した。

 デモが長期化の兆しをみせていたことで、米国はじめ国際社会は、軍政当局が実力排除に乗り出す懸念を強めていた。ブッシュ大統領は25日、潘基文国連事務総長と国連内で会談し、「弾圧回避を各国が求めるべきだ」と指摘。事務総長も演説で、軍政にデモ当事者との対話を促していた。

 米議会では、上院外交委員会のルーガー共和党筆頭委員が25日、ミャンマーとつながりが深い日本などが武力によるデモ鎮圧を控えるよう軍政に働きかけてほしいという声明を発表した。

 ブッシュ大統領は25日の演説で、北朝鮮やイランに浴びせた「残忍な政権」といった激しい表現は抑えつつも、同軍政高官らへの金融制裁など締め付けの強化を明らかにした。ブッシュ政権は、ローラ大統領夫人がミャンマーに強い関心を持っていることもあり、イラク情勢で手足をとられるなかでも、ミャンマーには各国を巻き込む形で関与を強める構えだ。

 ハドリー米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は25日、記者団に、「国連演説で支持を求めたのは自由という一歩目の原則だ」と説明。「ミャンマー国民が軍政に疲れて新たな将来を求めているのは明らかだ」と、平和的な変革が米国の最終的目標だと強調した。

 ただ、軍政に目下、最も影響力を持っているのは中国だといっていい。消息筋によると、その中国当局も先週、北京に立ち寄った高位のミャンマー外交官に、「デモ隊への武器使用を避け対話解決を」と米側とは別個の判断で求めたという。ガス田への巨額の投資や港湾建設など相当の権益をミャンマーに有する中国は、情勢悪化が体制崩壊の引き金となることなどを警戒しているようだ。

 当面は26日午後(日本時間27日未明)に緊急招集される国連安保理で、ミャンマー非難の議長声明など国際社会の足並みがそろうかが注目される。(ワシントン 山本秀也

(2007/09/26 23:50)

ミャンマーとのつながりが深い日本と言うことですが、
世界が感謝!日本ODA題材の切手、紙幣が続々登場 顔の見える援助の証
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070311/1173606062
ミャンマーって名前が出てたぐらいしか記憶がないっす。でもやはり最も影響力を持っているのは中国なんですね。