ブット元首相も帰ったとたんに大変なことになったようで

ブット元首相(読売新聞より)

シャリフ元首相以上の事件になりましたね。とりあえず写真はこちら↓から。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071019it02.htm
記事リンク一覧
■ブット元パキスタン首相狙った自爆攻撃と見られる爆発で115人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000171-reu-int
■元首相狙い自爆テロ、138人死亡=帰国後集会に移動中−パキスタン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000022-jij-int
■ブット元首相狙った自爆攻撃と見られる爆発で115人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000185-reu-int
■「テロ攻撃」と強く非難=パキスタン政局への影響注視−米
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000024-jij-int
■ブット元首相、3度目復権へ試練 軍政に翻弄された半生
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000904-san-int
■ブット元首相狙い自爆テロ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000908-san-int
■<パキスタン>ブット元首相狙い自爆テロ 130人以上死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000023-mai-int
■ブット元首相、イスラム過激派の標的に… 強硬な取り締まりを支持
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000915-san-int
■<パキスタン>史上最悪級のテロ ブット氏、間一髪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000034-mai-int
■ブット元首相狙い爆弾テロ、133人死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000002-yom-int
■ブット氏狙い自爆テロ 138人死亡、550人以上負傷 パキスタン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000121-san-int
■米、パキスタンのテロ非難 情勢流動化阻止へ監視強化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000124-san-int
とりあえず後で読むように全部保存しました。気になった記事はこちら↓
元首相狙う新たなテロ情報も=政治活動の自粛要請−パキスタン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000151-jij-int

 【カラチ(パキスタン)19日時事】パキスタン南部のカラチで19日未明起きた有力野党指導者ブット元首相を狙った自爆とみられる爆弾テロで、警察は同日、元首相を標的とした新たなテロの情報があるとして、元首相に集会などの政治活動を当面差し控えるよう要請した。元首相はカラチ市内の自宅に避難したままで、厳重な警戒態勢が敷かれている。

 犠牲者が運び込まれた複数の病院の発表を総合すると、死者は同日正午までに少なくとも135人に上り、同国で起きた最悪のテロの一つとなった。500人を超える負傷者には重体の人も多く、死者はさらに増える恐れがある。

その要請をしたいがために…って考えすぎですかね。
パキスタン>最悪の自爆テロ 実行犯は現時点では謎に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000109-mai-int

 【ニューデリー栗田慎一】地面に散らばる遺体。血や肉が焼け焦げるにおい。18日パキスタン南部の都市カラチで起きたブット元首相を狙ったとみられる自爆テロ事件の現場は陰惨を極めた。ブット氏、ムシャラフ政権双方は事前に事件を予告するような発言を繰り返し、厳重な警備体制が敷かれるなか、130人以上が死亡する同国史上最悪の自爆テロは起きた。

 ブット氏は帰国前、国際テロ組織アルカイダなどによる自身へのテロへの懸念を強調。17日の記者会見では「だれも私の帰国を止められない」と語り、危険を顧みず帰国する姿勢を示した。

 ブット氏が帰国を強行した背景には、一時は反ムシャラフの旗手として国民の期待を集めていたブット氏の人気が「最近になって落ち始めた」(地元記者)ことがある。6日の大統領選では、ムシャラフ政権との協議を優先するために人民党議員に自党候補に投票させず棄権させた。権力への復帰を目指して大統領とも協力するなりふり構わぬ姿勢に国民は不満を強めつつある。帰国の背景には、人心を取り戻したい思惑もあった。

 ブット氏が、政敵ムシャラフ大統領と協力できる接点は「対テロ戦争」しかない。7月のモスク(イスラム礼拝所)「ラル・マスジッド」の武力鎮圧に全面支持を表明したのはそのためで、直後に大統領とアラブ首長国連邦で初めて直接会談を実現させた。その半面、イスラム過激派が反感を強め、テロへの懸念につながった。

 一方、アジズ首相をはじめムシャラフ政権幹部は、「帰国は見送った方がいい」と繰り返し、「過激派による自爆テロは防ぐのが難しい」と今回の事件を予測するような発言もしていた。

 ムシャラフ大統領は6日の選挙で再選を果たしたものの、最高裁が選挙の有効性について審理中だ。政治危機をひとまず脱したとはいえ、民政移行までにはなお曲折が予想される。「ブット氏の早期帰国は大統領への圧力を増やし、政治的安定を損なう」との懸念が与党内にあり、テロの脅威を理由にブット氏の帰国を引き延ばしたい意向もあったとみられる。

 事件はブット氏に反発するイスラム過激派の犯行との見方がある一方、長くイスラム過激派弾圧を続けてきたムシャラフ大統領を差し置いて、現時点で過激派がブット氏を狙う理由があるか疑問視する声もある。誰が自爆を実行したのか、現時点では謎に包まれている。

ですよねー。
パキスタン>「穏健派」結集の米構想、混迷深める危うさも
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000113-mai-int

 【ワシントン笠原敏彦】対テロ戦争パキスタンの協力を必要とする米国には、ムシャラフ大統領とブット元首相を「穏健派」として結集させ、パキスタンの安定を図りたいとの思惑がある。だが、元首相暗殺を狙った18日の自爆テロで、米構想が逆にパキスタン情勢を混迷させ、対テロ戦争の遂行をより困難にしかねない危うさを秘めていることが浮き彫りになった。

 米国が望んでいる筋書きは、来年1月までに実施されるパキスタン総選挙を経てブット新首相が誕生し、「ムシャラフ大統領−ブット首相」の2頭体制が構築されることだ。ブット氏の帰国に結実した両陣営の交渉を後押ししたのは米国だった。ホワイトハウスは声明で「過激派はパキスタンの民主的なプロセスによる選挙を阻止できないだろう」と強調した。

 米国にとってパキスタンは、国際テロ組織アルカイダをにらんだ対テロ戦争で不可欠のパートナーだ。その一方、イスラム諸国で唯一の核保有国であることから、慎重な危機管理を必要とする国でもある。米紙ウォールストリート・ジャーナルは「米国が最も避けたいのは、イスラム過激派の脅威を受けている核保有国が一層、不安定になることだ」と指摘する。

 自爆テロによって、ブット元首相の帰国が、民主化進展と情勢混迷のいずれをも招き得る「両刃の剣」であることが分かった。米国はパキスタンへの対応でますます難しいかじ取りを迫られることになった。

まぁ今後どうなるか注目ですね。