イスラエルのシリア空爆、スパイの写真から「核施設」確信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000111-yom-int

 【ワシントン=宮崎健雄】米ABCテレビ(電子版)は19日、米政府高官の話として、イスラエルが9月にシリア国内の施設を空爆した際、イスラエル当局が大量に入手した内部写真をもとに核施設と確信、空爆に踏み切ったと報じた。

 ABCによると、イスラエル当局は今夏初めに施設の存在に気づき、スパイを通じて大量の写真を入手した。その結果、核施設の特徴となる円筒形の構造物や補強された厚い壁、川から水をくみ上げて原子炉を冷却するとみられるポンプ設備が撮影されていた。施設は遅くとも今年1月ごろから建設が始まっていたが、当時は完成前で、核物質はなかったという。

 また、この施設は北朝鮮の核施設と形状が似ており、米高官は「シリアは北朝鮮技術者の協力を受けた」と話しているという。

しかし核施設だからって空爆していいんですかね。だったらイスラエルも核持ってるわけですからやられてもしょうがないんですね。

こんな記事もあるようで。
シリア、イスラエル空爆を受けた施設解体を開始…米紙報道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000103-yom-int

 【ワシントン=宮崎健雄】19日付米紙ワシントン・ポストは、米当局者などの話として、シリア当局が、9月にイスラエル空爆を受けた施設の解体を始めたと報じた。

 この施設は、北朝鮮の協力を受けた「核施設」との疑惑が相次いで報道されており、国際原子力機関IAEA)も調査を開始している。同紙は「国際的な監視から逃れようとしている」として、シリアが証拠隠滅を図っていると指摘した。

 同紙によると、この施設は北朝鮮にある核施設と似た特徴があり、米当局者は北朝鮮の支援で建設されたとしているという。

 また、同紙は、IAEAは、この施設に関する情報や空爆に関する詳細な経緯を把握しておらず、解体されれば、施設の性質もシリアの使用目的も断定することは難しくなるとしている

<シリア>「核施設」騒動、結局は国連通訳の誤訳が原因http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000077-mai-int

 【ニューヨーク小倉孝保イスラエルによる9月のシリア空爆についてシリア代表が国連で演説した際、「国内の核施設の存在を認めた」として一部メディアが騒いだが、結局、通訳の誤訳が原因と分かった。

 問題となったのは、シリアのダルウィシュ参事官が16日に国連総会軍縮委員会で行ったアラビア語の演説。国連によると、参事官は「(イスラエルは)主権国家の領空を侵犯し、主権国家に軍事攻撃を加えた」とイスラエルを批判した。発言は最初にアラビア語からフランス語に正しく訳されたが、フランス語から英語に訳する過程で通訳が「核施設が攻撃された」と誤訳したという。

 国連の発表英文でも「核施設」とされたため、シリア政府が抗議。国連は18日、「核施設とは発言していない」と訂正し、通訳の処分を検討する考えを明らかにした。

 イスラエルは9月6日にシリアを空爆。何が攻撃されたかは明らかになっていないが、米メディアが空爆対象は核施設だったと報じるなど、標的を巡る疑惑がくすぶっている。