イラン安保最高会議書記が辞任、欧州との核交渉責任者

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071020i313.htm

 【テヘラン=工藤武人】イラン政府のエルハム報道官は20日の記者会見で、同国の核交渉責任者、ラリジャニ国家安全保障最高会議書記が辞任したと明らかにした。

 ラリジャニ氏は、一昨年8月のアフマディネジャド大統領就任後に書記に就任、欧州側との核協議を一手に担ってきただけに、同氏の辞任でイランの核政策に何らかの影響が出る可能性がある。

 報道官によると、後任にはサイド・ジャリリ外務次官(欧米担当)が就任する見通し。23日にローマで行われる欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表との会談には、ジャリリ次官が出席する。

 報道官は辞任理由について、「個人的な理由」とだけ述べた。

 ラリジャニ氏はウラン濃縮継続を主張する一方で、8月に国際原子力機関IAEA)への協力拡大を約束するなど、国際社会との緊張緩和を模索していた。大統領は、こうした言動に批判的だったとされており、これまで再三、両者の確執が伝えられてきた。

 安全保障最高会議書記のポストは、形式的には大統領が任命するが、実際は最高指導者ハメネイ師の承認が必要とされる。このため、大統領が核問題でより大きな影響力を行使するため、ハメネイ師を説得し、ラリジャニ氏を排除したとの見方も出ている。

(2007年10月20日20時34分 読売新聞)

再三の両者の確執の報道は知りませんでしたが、IAEAへの協力拡大がなくなってしまうんでしょうか。前も書きましたが、イランには普通の国でいて欲しかったのですが。
イラクシーア派民兵組織、イランでの軍事訓練認めるhttp://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070825/1188012275