トルコ首相「PKK進展なければ」 数日中にイラク侵攻

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071023-00000114-san-int

 【オックスフォード(英イングランド南部)=木村正人】トルコのエルドアン首相は22日夜、オックスフォード大学で講演し、イラク北部を拠点とするトルコの非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)について「数日中に期待する発展が見られないなら、われわれの置かれている状況に対処しなければならない」と述べて、米国やイラク政府がPKKの越境攻撃を阻止しない場合、数日中にイラク北部に侵攻する考えを示した

 首相は、軍人の叔父をPKKとの戦闘で亡くしたというオックスフォード大学のトルコ人女性留学生の質問に答え、「これ以上、テロ組織にトルコ兵が殺されるのを容赦できない。忍耐の限界に来ている」として、PKKを放置しているイラク政府を厳しく批判。その一方で、最後まで外交努力を続け、イラク駐留米軍イラク政府の対応を待つ姿勢もにじませた

 ロイター通信によると、トルコ軍はすでにイラク北部の国境沿いに戦車や戦闘機、戦闘ヘリなど10万人の部隊を展開しているが、首相は講演のなかで、侵攻は国際法に基づく個別的自衛権の行使に当たり、地上部隊による侵攻ではなくPKKの拠点だけを狙って空爆する考えを示唆した。

 トルコ政府は、21日にPKKがトルコ軍を攻撃、トルコ兵12人が死亡したことから態度を一層硬化させている。

 同首相は23日、ブラウン英首相と会談する予定で、PKKに対処するよう米国やイラク政府への働きかけを要請する。

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外交努力というのはこちら↓ですかね。
トルコ外相バグダッドへ、クルド武装勢力の問題でイラク政府と協議=関係筋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071023-00000836-reu-int

 10月23日、関係筋によるとトルコのババカン外相(中央)がイラクの首都バグダットに向かった。9日撮影(2007年 ロイター/Petra News Agency)

 [アンカラ 23日 ロイター] 関係筋によると、トルコのババカン外相が23日、イラクの首都バグダットに向かった。イラク、米の両当局にクルド武装組織に対する取り締りを求めるためイラク政府と協議するという。

 この関係筋は、ババカン外相が、マリキ・イラク首相らイラク当局者と会談する見通しだとしている。

あくまで関係筋と言うことですが、本当だとしても落としどころが見えなさ過ぎるような…
対するクルド人の方はこんな感じ↓らしいですね。
「攻撃なら市民守る」クルド自治政府議長がトルコけん制
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071022id01.htm

イラク情勢

 【カイロ=福島利之】トルコ南東部の山岳地帯で21日、クルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」がトルコ軍を攻撃したことで、トルコによる越境攻撃の緊張が高まる中、イラク北部クルド自治政府のバルザニ議長は同日、記者会見し、「クルド自治区が攻撃されれば、我々は市民を守る」と語り、トルコ側をけん制した。

 また、記者会見に同席したタラバニ・イラク大統領(クルド人)は、「PKKの指導者は山岳地帯にいる。我々が指導者を拘束し、トルコに引き渡すことはできない」と述べ、PKK取り締まりへの積極的な関与に否定的な姿勢を示した。

 一方、イラク国民議会は21日、トルコ国会がPKK掃討のために自治区への越境軍事作戦を承認したことについて、「武力行使は両国関係を悪化させる」として非難する決議を賛成多数で採択した。

(2007年10月22日12時17分 読売新聞)

PKKはオジャランでしたっけ昔もちょっと取り上げましたが、あの本

世界テロリズムマップ (平凡社新書)

世界テロリズムマップ (平凡社新書)

もう一回クルドの所だけでも読もうかな。