サウジ、シリアも参加、イラクは欠席 中東和平会議
サウジとシリア↓
■サウジ、シリアも参加 27日、中東和平国際会議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071126-00000926-san-int
【ワシントン=有元隆志】米東部メリーランド州アナポリスで27日に行われる中東和平国際会議に、サウジアラビアに続いて、シリアも参加することが25日までに決まった。イスラエル、パレスチナ自治政府は同日、両国の参加を歓迎する意向を表明した。
イスラエルのエイシン首相府報道官は25日、米CNNテレビに対し、「シリアが派遣を決めたことは前向きなことだ」と語った。自治政府交渉責任者のエラカト氏も同テレビに「これまでと異なることは、アラブ世界が来ることだ」と述べ、サウジなどの出席の意義を強調した。
ブッシュ米大統領も40カ国以上が参加することについて、「中東和平を進めるための重要な機会をとらえようとする国際社会の決意を示すもの」との声明を出した。
シリアは、イスラエルが1967年の第3次中東戦争で占領したゴラン高原の返還問題を議題にするよう求めている。25日に会見したハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「話題にする機会はあるだろうが、ゴラン高原は特に議題となっていない」と語った。
ハドリー補佐官によると、ブッシュ大統領は26日にイスラエルのオルメルト首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長とホワイトハウスで個別に会談し、27日にはアナポリスで3者会談を行う。
補佐官は会議の成果として発表する予定の共同声明について、イスラエル、パレスチナ双方が和平交渉の開始をすでに決めていることを踏まえ、「共同声明の役割は変わった。それほど重要ではなくなった」と語った。
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■<イスラエル>オルメルト首相がアッバス議長と会談
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071028/1193573306
辺りからサウジ等(シリアは見た覚えがありませんが)の中東和平会議への出席条件など見れます。
イラクは↓
■<中東和平国際会議>イラクが欠席 米国の思惑外れる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071127-00000161-mai-int
【アナポリス(米メリーランド州)小倉孝保】イラクが中東和平国際会議への欠席を決めた。「イラクの不在」はイラク戦争開戦後のイラクへのイランの影響力拡大や、フセイン政権の解体をてこに中東の安定をもたらそうとした米国の思惑が外れたことを象徴しているといえる。
26日付のイラク紙アルサバハで同国のアッバウィ外務次官は「招待は受けたが、担当者が忙しい」と欠席理由を述べた。だが、「イランとの関係に配慮したのは間違いない」(アラブ紙記者)との見方が強い。
イラクはイスラエルとの中東戦争参戦国の一つ。パレスチナ難民も受け入れており中東和平問題の当事国ともいえる。イスラエルを敵視した旧フセイン政権は中東和平の障害になってきた。
だが、フセイン政権崩壊後、イラクではイスラム教シーア派政権が誕生。マリキ首相はスンニ派やクルド勢力との微妙なパワーバランスで政権を維持している。シーア派国家イランが反対する会議への出席が内政に影響することを危惧(きぐ)した可能性はある。
ハマスは招待されていないようですが声明出してます。
■「拘束義務なし」ハマス、中東和平国際会議をけん制
http://www.asahi.com/international/update/1127/TKY200711270090.html
イスラム過激派のハマスは26日、米アナポリスで27日に開かれる中東和平国際会議に対し、「反対」の立場を表明する会議をパレスチナ自治区ガザで開いた。国際会議にはパレスチナ自治政府の主流派ファタハが出席するが、ハマスの報道官は「ファタハはパレスチナ人の代表ではない」と述べ、会議の実効性を否定した。
ハマスは今年6月、ファタハを武力でガザから追い出し、独自に政権を運営。しかし、国際社会から認知されず、孤立している。今回の国際会議にも招待されていない。
26日の会議にはハマスのほか、イスラム聖戦など主流派に属さない組織の幹部が参加。中東和平の焦点となる国境やパレスチナ難民の帰還権に言及し、「パレスチナ人の権利を放棄するいかなる解決策も拒絶する」と訴え、「今回の国際会議の内容にパレスチナ人が拘束される義務はない」との声明を発表した。
しかしパレスチナ人の世論調査によると、
■<中東和平会議>パレスチナ人の62%「失敗」の見通し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071126-00000102-mai-int
パレスチナの調査機関が今月実施した世論調査によると、27日の中東和平国際会議について、パレスチナ人の62%が「失敗」すると回答。「成功」すると答えた35.3%を大きく上回った。また、会議の結果については、47%が「何も変わらない」との見方を示したほか、28%が「反イスラエル抵抗闘争の再燃」と答えるなど、国際会議に対する世論の期待は低迷している。
ただ、イスラエルとの和平交渉には67.9%が「賛成」と答え、和平実現の具体策としてイスラエル、パレスチナの「2国家共存」を支持するとの回答は53%に達した。和平会議の目的に賛成しつつも、将来のパレスチナ国家像を示さない見通しとなった会議の展望に失望感を表した格好だ。
信頼できる政治家としては、アッバス自治政府議長が最多の18.3%。2位のハマス最高幹部、ハニヤ前自治政府首相は16.3%だった。一方、議長の出身母体ファタハの支持率が40%だったのに対し、ハマスは1年前より10ポイント低い19.7%にとどまった。【エルサレム前田英司】
ハマスの支持率も低いようで、どの程度この声明に影響力があるのかは未知数です。
しかし、肝心のアメリカが…
■<中東和平国際会議>米大統領の「ユダヤ人国家」発言が波紋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071128-00000019-mai-int
【エルサレム前田英司】パレスチナ和平交渉の難題の一つは第1次中東戦争(48年)で現在のイスラエル領(占領地を除く)を追われたパレスチナ難民の処遇を巡るイスラエルとパレスチナの対立だ。27日の中東和平国際会議でイスラエルを「ユダヤ人国家」と定義したブッシュ大統領の発言は、パレスチナ難民の自国領への帰還を拒否するイスラエルの方針を追認したとも受け取れ、パレスチナ側の反発を招きそうだ。
ブッシュ大統領は演説で和平達成策として「イスラエルがユダヤ人のホームランドであるように、パレスチナ人のホームランドとしてパレスチナ国家を樹立する」と強調。さらに「米国はユダヤ人国家としてのイスラエルの安全保障に関与する」と明言した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、ヨルダンなど周辺国への離散者を含めた難民の総数は約440万人。パレスチナ側にとって難民は「反占領」の象徴で、故郷に戻る帰還権の確立を一貫して要求している。イスラエルを「ユダヤ人国家」と認めることは帰還権の放棄につながりかねない。
また、イスラエル領にとどまったパレスチナ人もおり、イスラエル人口の約2割をパレスチナ人などのアラブ系が占めている。「ユダヤ人国家」としての位置づけはこうしたアラブ系の神経を逆なでする。
イスラエル政府内では最近、イスラエルが「ユダヤ人国家」だとパレスチナ側に認めさせることを和平進展の前提にすべきだとの声が高まっていた。イスラエルのメディアによると、パレスチナ側の反対で共同文書では「ユダヤ人国家」との表現は採用されなかったが、「ブッシュ大統領は代わりに演説の中でイスラエル側の意向をくんだ」との見方が出ている。
サウジも出席条件として、パレスチナ難民の帰還を挙げていたはずなんですけどね↓。
■<中東和平会議>アラブ諸国から懐疑的反応 米が開催目指す
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070804/1186226790
まぁうだうだ言っててもしょうがないんで、今後も注目していくつもりですけど。来年末の合意を目指してるようですしね。