アルカイダ「犯行声明」を捜査とFBI、ブット元首相暗殺

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200712280009.html

ワシントン(CNN) パキスタン・ラワルピンディで27日起きたブット元首相暗殺事件で、米連邦捜査局FBI)と米国土安全保障省の当局者は同日、国際テロ組織アルカイダがイタリアのウェブサイトに載せたとする「犯行声明」の真偽を調べていることを明らかにした。

アルカイダは通常、声明などをイスラム過激派系のサイトに掲載している。このイタリアのサイトはAKIと呼ばれるニュースサイトで、アルカイダアフガニスタン軍事部門の責任者で報道担当でもある人物が電話してきて犯行を伝えた。

同サイトの背景や信頼性などは不明だが、この人物は「イスラム戦士を敗北させると公言していた米国の貴重な財産を消滅させた」と主張したという。同様の犯行声明はイスラム系のサイトにも現れたが、テロ対策専門家らは同サイトの信頼性を低評価している。

アルカイダのナンバー2、アイマン・ザワヒリ容疑者は今年10月、ブット氏の暗殺を予告するような発言を示していた。親欧米路線のブット元首相はイスラム過激派の根絶を宣言しており、イスラム強硬派から反発を買っていた。

氏が事実上の亡命生活から今年10月に帰国した際には、南部カラチ市での車列の行進を狙った連続爆弾テロ事件が起き、百人以上が死亡している。

犯人特定とまでは行かないようですね。

10/19の暗殺未遂の時と反抗組織は同じでしょうか。

暗殺未遂の前にはアルカイダは、
ビンラディン容疑者の新たな映像、パキスタン大統領に宣戦布告
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070920/1190305311
とむしろ、ムシャラフ大統領に敵意を持っていたと思うんですけどね。

それと暗殺未遂のときは
ブット氏暗殺未遂、内相が海外からの捜査支援を拒否
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071023/1193141605
では、まずなぜ支援を断るのかという疑問もあるのですが、ブット氏は捜査官なども疑っていたようですが、警察は一応三人を取り調べていると言うことでしたが、どうなったのか良く分かりません。またブット氏の夫が支持者の同情を買おうとして、事件を画策したとも書かれていました。しかしブット氏の夫は

2007/10/19
パキスタン元首相狙って自爆テロ 139人死亡と報道
http://www.asahi.com/international/update/1019/TKY200710190005.html

 パキスタンのカラチで19日午前0時(日本時間同4時)ごろ、ベナジル・ブット元首相が乗った防弾車の近くで2度の爆発があり、地元テレビは139人が死亡、539人が負傷したと伝えた。ブット氏は無事だった。同氏は18日、事実上の海外亡命生活を送っていたアラブ首長国連邦のドバイから8年ぶりに帰国。車列を組んでパレードしている最中だった。シェルパオ内相はAFP通信に自爆テロとの見方を示した。

パキスタンのカラチで起きた爆発の後、乗っていた車から助け出されるブット元首相=AP

パキスタン南部のカラチで、ブット元首相を乗せた車のそばで炎に包まれる車両=AP

パキスタン南部カラチ

 ムシャラフ大統領は19日、国営通信を通じ、「民主主義の破壊を狙う者の陰謀だ」と事件を非難する声明を出した。

 アフガニスタンとの国境地帯に潜伏するイスラム原理主義タリバーンのベトゥラ・メスード司令官は、地元メディアに「親米派のブットは受け入れられない」と自爆テロを予告タリバーン系の宗教過激派がブット氏殺害を狙った可能性がある。一方、ドバイにいるブット氏の夫ザルダリ氏は地元テレビに「パキスタン情報機関の仕業だ」と述べた

 テレビ映像によると、2度の爆発はブット氏が乗った防弾車のすぐ脇で起き、先導していた警察車両に引火した。同氏は車上から支持者に手を振っていたが、爆発が起きた時は車内で休息していたという。地元警察署長はAFP通信に、「何者かが群衆に向けて手投げ弾を投げ、その直後に自爆犯が犯行に及んだ」と述べた。

 犠牲者の大半は、ブット氏率いる野党パキスタン人民党の支持者とみられる。ほかにも警察官20人、地元テレビカメラマン1人が死亡した。

 ブット氏は18日午後にドバイから空路でカラチに到着後、車列を組んで自宅までの24キロのコースを進んでいた。沿道には10万人以上の市民が押し寄せ、車列は立ち往生。空港から6キロしか進んでいなかった。爆発でパレードは中止され、治安当局はブット氏を市内の自宅に避難させた。

 ブット氏は政敵のムシャラフ大統領との連携に基本合意し、政治活動を再開するために帰国。パキスタン政府は治安上の問題などを理由に帰国の延期を求めたが、同氏は「民主化を促進する約束を果たす」として帰国を強行した。カラチ空港に到着後、当局はヘリコプターでの移動を勧めたが、同氏は固辞したという。

 パキスタンでは7月、首都イスラマバードの宗教施設に立てこもった武装神学生が軍の突入で制圧された。過激主義に反対するブット氏はムシャラフ大統領の決断を支持。その数日後、ブット氏が率いる野党パキスタン人民党の支持者らの政治集会で15人が自爆テロで死亡するなど、イスラム過激派の報復テロが相次いでいる。

で、まぁタリバンのベトゥラ・メスード司令官の予告もあったと言うことなのですが、とにかくブット氏の夫は、ドバイにいるんですよね。そこから事件を画策というのもちょっと考えづらい気がします。

そしてそのタリバンの司令官ですが、同じ人とは限らないんですが、
2007/10/20
パキスタン自爆テロイスラム過激派が背景…ブット氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000101-mai-int

 【ニューデリー栗田慎一】パキスタン・カラチで18日起きた自爆テロ事件で、ブット元首相は19日の英BBCテレビのインタビューで、テロはブット氏とムシャラフ大統領の協力による同国民主化に反対し、イスラム原理主義国家をめざす勢力との見方を示した。さらに「帰国前に(国際テロ組織の)アルカイダ、(アフガンの旧支配勢力)タリバンパキスタンの親タリバン勢力、地元カラチの武装勢力自爆テロを行う可能性があるとの情報を得ていた」と語り、これらイスラム過激派が事件の背景にあるとの考えを示唆した。

 一方でブット氏は同日、フランスの雑誌に対し30年近く前に父親で初代首相のアリ・ブット氏を殺害したジアウル・ハク元大統領(88年に事故死)の支持者による犯行だと語るなど、発言が揺れている面もある。

 これまでのところ、パキスタンアフガニスタンイスラム武装勢力から犯行声明や、犯行をにおわすような発言は出ていない。「ブット氏殺害」に言及していたパキスタン部族地域の武装勢力有力司令官は、ロイター通信に対し事件への関与を否定。同地域でタリバンに影響力を持つダドゥラ・マスード司令官は「我々は事件にいっさい関与していない」との声明を出した

 大統領は同日、ブット氏に電話し「48時間以内に調査結果を報告するよう命じた」と伝えた。現場からは自爆犯の頭部が回収されており、警察などが身元の特定を続けている。

との事なんですよね。

で、
2007/10/24
ブット元首相に殺害予告の手紙届く、遊説活動近く再開と
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071024/1193240180
ですが、殺害予告の手紙の送り主は

アルカイダと最高指導者オサマ・ビンラディン容疑者の友人で、自爆実行班の責任者と名乗っているが、信ぴょう性は不明

ということです。まぁ分からないことばかりですが、何かの参考になれば幸いです。