平和構築に300億円 アフリカ訪問の外相表明

http://www.asahi.com/politics/update/0104/TKY200801040256.html

 タンザニア訪問中の高村外相は4日午後(日本時間5日未明)、首都ダルエスサラームで日本の対アフリカ政策について演説、アフリカの平和構築や人道危機対応に300億円規模の支援策を打ち出した。自助努力を促してきた日本の開発援助の考え方を強調。5月に横浜市で開かれる第4回アフリカ開発会議(TICAD)の議論を7月の北海道・洞爺湖サミットにつなげ、アフリカ支援に世界全体で取り組む重要性を訴えた。

 「日本とタンザニア〜元気なアフリカをつくるパートナー」と題する演説では、まず各国向け総額で約2億6450万ドル(約300億円)の「人道危機・平和構築対策支援」を表明した。昨年アフリカを襲った干ばつや洪水への対応をはじめ、タンザニア国内にいるコンゴ民主共和国ブルンジからの難民への支援などにあてられる。

 また、「アフリカのブランドイメージを明るいものとして定着させたい」として、今回のTICADの標語に「元気なアフリカ」を掲げた。インフラ整備、感染症対策などを通じて「(支援の)機運を盛り上げるところに北海道・洞爺湖サミットの使命がある」と指摘。両会議の議長国としてTICADの取り組みをサミットにつなげる重要性を強調した。外務省によると、TICADには約30カ国の参加が見込まれているという。

 93年から日本が主導してきたTICADの意義については、途上国が自国の国造りに責任を持つ「オーナーシップ(自助努力)」と、それを支援する援助国側との「パートナーシップ(協力関係)」の理念を広げてきたことの2点を強調。この点で、公立小学校の無料化を5年前に実現し、年率で6〜7%の成長を続けるタンザニアを成功例として評価した。

 高村外相は「日本は短期に直接の見返りを必ずしも求めない」として、資源確保などを目的に建設工事などを通じてアフリカとの積極的な経済協力を進める中国との違いを強調。一方で「情けは人のためならず」とのことわざを引用し、グローバル経済の中でのアフリカの成長は、日本経済にも好影響となるとの見方を示した

本当に中国と違った援助が出来るんでしょうか。まぁ短期じゃないというので今後に長期期待ということで。