<タイ>クーデター率いた前陸軍司令官、元首相と和解?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000066-mai-int

 【バンコク藤田悟】タイのタクシン政権を崩壊させた06年9月のクーデターを率いたソンティ前陸軍司令官は30日、英国に滞在しているタクシン元首相と電話で協議したことを明らかにした。厳しく対立してきた両者の和解が図られたことを示唆した。

 前司令官は、タクシン派の「国民の力党」が勝利した先月の選挙後、「共通の友人」の仲介で2回、電話でタクシン氏と話したという。詳細は明らかにしなかったが「兄弟のように率直に語り合った」と述べた。

 タクシン派のサマック政権の誕生に伴い、軍内部にはクーデターに対する報復への警戒感が強まっており、対立再燃を避けるための行動とみられる。

対立再燃あるんですかね。ソンティ前陸軍司令官の後任のアヌポン陸軍司令官の発言として、
【タイ】陸軍司令官、選挙後のクーデターを否定
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071129/1196337065

新政権に更迭されたとしても、クーデターを起こさないと明言

とあり、もともと軍は新政権に従う意向を示していたと思うのですが。

あとクーデターが収まってからはタイの経済も良くなっているようなので↓両者が対立を望むかという疑問もありますが。経済には弱いので詳しい人どうぞ。
【タイ】景況感がプラス転換、日系企業の調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000006-nna-int

 盤谷日本人商工会議所(JCC)経済調査会は29日、2007年秋季の景気動向調査の結果を発表した。景況感を示す業況判断指数(DI)は、昨年上期実績が前期比9ポイント増の8%に改善。前期はクーデターの影響などで8年半ぶりのマイナスだったが、プラスに転じた。

 調査は会員企業1,276社を対象に昨年11〜12月に実施し、370社が回答した。DIは景気が「上向いた」とみる企業の割合から「悪化した」とみる企業の割合を引いた値。昨年上期は「上向いた」が39%に上り、「悪化した」の31%を上回った。

 業種別では、製造業のDIが前期比4ポイント増の6%に改善し、非製造業は同14ポイント増の9%とプラスに転じた。製造業は「輸送用機械」(24%)「電気・電子機械」(マイナス3%)などが改善。非製造業の「小売り」(7%)「商社」(5%)はプラスに転じた。

 昨年下期見通しのDIは14%、今年上期見通しは33%。製造業を中心に景気の回復見通しが強まった。今年上期には「食料品」「繊維」「建設・土木」「運輸・通信」のDIがプラスに転じ、全業種がプラスとなる見通し。

 ■08年度の設備投資15%増
 
 製造業の設備投資では、08年度の投資予定額が553億6,200万バーツと前年度比で14.5%増加した。「投資増」と回答した企業は65社、「投資減」は56社。業種別では、「食料品」(419.5%増)「化学」(145.0%増)が急増した。

 タイ経済の懸念要因(複数回答可)では、「原油・石油関連製品価格の上昇」、原油・石油関連などを除く「諸物価・コストの上昇」が1〜2位。「政治的混乱の長期化」は3位、「バーツ高など為替変動」は4位にそれぞれ2ランク低下した。

 ■JTEPA、26%に好影響

 昨年11月に発効した日タイ経済連携協定(JTEPA)は、25.9%(93社)が「事業にプラスの影響がある」と回答した。「活用を検討中」とする企業は12.3%(44社)。プラスの影響(複数回答可)は、「日本からの輸入部材コスト削減」(55社)がトップだった。

 また、新政権に期待する政策(複数回答可)では、「投資政策の継続」(205社)が最も多かった。以下、「外資規制強化の凍結」(140社)「外資規制業種の緩和」(111社)「JTEPAの円滑運用」(109社)「大規模インフラ事業の早期実施」(89社)などが続いた。