コソボ独立1週間 「分断の街」は複雑な表情

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080224-00000918-san-int

コソボのセルビア人地区
アルバニア系住民地区では、赤地に黒で双頭のワシを描いたアルバニア国旗に加え、星条旗NATOの旗も掲げてある

 アルバニア系住民が9割を占める旧ユーゴスラビアコソボセルビアから独立して約1週間。イバール川を挟んで南にアルバニア系住民、北に少数派のセルビア系住民が住む「分断の街」ミトロビツァは複雑な表情を見せていた。(コソボ・ミトロビツァ 黒沢潤)

・【関連フォト】デモ隊の放火で炎上する米国大使館

 この街ではなお双方がいがみ合う状況が続く。両者を隔てる橋を北側のセルビア系住民地区に渡ろうとした記者のアルバニア系通訳は警官に通行を拒否された。

 年間平均給与が1243ユーロ(約19万円)という貧困の中にあるアルバニア系住民にとって、「独立」とは不安定状況が終わるかもしれないことも意味する。

 「これで仕事が増えるかも。とにかく経済を良くしたい」=薬剤師のシャバン・カルドラさん(38)=と前向きにとらえる人も少なくない。

 だが、圧倒的な少数派に転落してコソボに取り残されたセルビア系住民の間では、悲観的な声が目立つ。コソボのサチ首相について意見を求めると、両替商のドラコンさん(50)は「セルビアと戦った元テロリスト。サダム(・フセインイラク大統領)のように、いずれ米国から見捨てられる運命にある」と吐き捨てるように言った。

 自宅と家業のパン工場アルバニア系過激派に焼かれて、悲しみの傷が癒えないラズィッチ・アレクサンダーさん(33)のような人もいた。

 両住民が今後、激しく衝突する可能性もなくはなく、双方の間に国際部隊が割って入って、そうした事態の未然回避に努めている。部隊が撤収しても両者が共存できる日は来るのだろうか。

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しかし結局はコソボ内のセルビア人に危害が加えられない限り、いずれは騒動も治まる気がします。

■露反発、他地域に飛び火も コソボ安保理協議打ち切り
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070722/1185104131

2004年3月には、独立が実現しないことに反発するアルバニア系住民が実際、少数セルビア系住民を襲撃し、19人が死亡、民家800軒が放火される事件が起きた。今年2月にも数百人の過激派が警官隊と衝突。今後、大規模な暴動へとつながる可能性もある

というのもありましたが、
セルビアの米国大使館襲撃で、1人の焼死体発見=米政府高官
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080222/1203679446
のようにセルビアが各国の大使館を襲撃して各国から反感を買ってるほうが、多いと思います。