イラン、03年以降も核兵器開発継続か IAEA示唆

http://www.asahi.com/international/update/0226/TKY200802260086.html

 国際原子力機関IAEA)は25日、ウィーンで理事国に対しイラン核問題に関する非公開の説明会を開いた。英国のスミス大使は説明会直後、記者団に対し、イランが核兵器開発を03年以降も続けていた可能性があることを示唆した。イラン側は否定している。

 IAEA外交筋によると、ミサイル開発などの研究計画への軍の関与など核兵器開発疑惑をめぐり、IAEA事務局が示した関連資料に04年の日付もあったという。

 米情報機関が昨年12月に明らかにした報告書では「核兵器開発は03年秋に停止」としていたが、スミス大使は「(資料の)いくつかの日付は明らかに03年を超えていた」と述べ、開発継続の可能性を示唆した。

 IAEAは米国などからの情報をもとに疑惑を調査しているが、イラン側の協力が得られないことから結論を出していない。イランのソルタニエ大使は「研究計画そのものや情報は全くのでっち上げ」と反発している。

示唆・結論を出していないなんですよね。IAEAはシリアの各施設をイスラエル空爆した時にも、空爆より前に情報があるならよこせと言ってましたから、アメリカ等から情報を得るしかないんでしょう。そのアメリカが既に、NIE報告で核兵器の計画は2003年以降無いと言ってることとどう整合性持たせるんでしょうか、まぁイランもIAEAに協力しないのは確かに良くないですが。

時事通信ではこういう記事です。
イラン、03年以降も核兵器開発か=IAEAが説明と英大使
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000022-jij-int

 【ベルリン25日時事】国際原子力機関IAEA)は25日、ウィーンで理事国に対して行ったイランの核開発計画に関する説明会で、同国が2003年以降も核兵器開発を続けていた可能性があるとの資料を提示した。AFP通信が英国のスミスIAEA担当大使の話として伝えた。

 米情報機関は昨年12月、「イランは03年に核兵器開発を停止していた」とする報告を発表しており、IAEAが米国とは違った見解を示したことになる。

AFPだと
イラン核問題、ウラン濃縮継続を確認 IAEA報告書
http://www.afpbb.com/article/politics/2354685/2669532

【2月23日 AFP】国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)は22日、イラン核問題についての報告書を提出し、イランがウラン濃縮活動を停止していないことを確認した。

 報告書はイラン政府の情報提供が不十分であると指摘し、「安保理決議に反し、イランは濃縮活動を停止していない」と結論付けている。

 また、ウラン濃縮用の新型遠心分離機の開発を始めたことも確認されたとしている。

 核問題について、国連安全保障理事会(UN Security Council)はイランに対しすでに2度制裁決議案を採択しているが、濃縮活動の継続が確認されたことで欧米諸国は3度目の制裁決議案採択に向けた動きを本格化させる。

 また、報告書は、イランの核兵器開発の意図が「より明確に」なったとしている一方、依然として確たる証拠はつかめていないと付け加えている。(c)AFP/Simon Morgan

実際どうなんでしょうか。なんか一時期のイラクを見ているような気になりますが。

※2008/2/26に書き込もうとして24に書いてしまいました。まぁpingとかも打ってしまった後なのでこのままで。

イランがウラン濃縮活動を拡大、IAEA報告
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080223-OYT1T00134.htm

 【プリシュティナ=石黒穣】国際原子力機関IAEA、本部・ウィーン)のエルバラダイ事務局長は22日、イラン核問題に関し、同国が新型遠心分離器の試験に着手するなど、国連安全保障理事会の制裁決議に反し、ウラン濃縮活動を拡大させている実態を確認する報告をまとめ、理事国に配布した。

 報告によると、イランは中部ナタンツの濃縮施設に1月、従来型より2〜3倍の濃縮効率を持つ高性能の新型分離器を11個設置し、うち1個に濃縮原料のガス状ウランを注入。過去の活動の全容解明でも、特定の科学者への接触を拒むなど、協力が不十分であると指摘した。
(2008年2月23日02時12分 読売新聞)