全インドのイスラム法学者2万人、反テロ宣言を採択

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000055-yom-int
読売新聞の方が長いようなので。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080226-OYT1T00497.htm

 【ニューデリー=永田和男】インドの主要メディアによると、同国デオバンドにある南アジア最古の名門マドラサイスラム神学校)「ダール・アル・ウルーム」で25日、全インドからイスラム法学者ら2万人近くが集まり、「テロは反イスラムである」として強く非難する宣言を採択した。

 1866年設立のダール・アル・ウルームは、イスラムの伝統的価値観を重視した教義で知られる「デオバンド学派」の拠点で、同学派はアフガニスタンを支配した原理主義勢力タリバンに影響を与えたと言われる。反テロ宣言は今後、内外で反響を呼びそうだ。

 ダール・アル・ウルームの呼びかけで開かれた「全インド反テロ集会」には、シーア派スンニ派双方から計6000のマドラサの代表者が出席。

 採択された宣言は、「イスラムは罪のない人を殺すことを禁じている」と指摘し、「テロ事件のたびに、イスラム教徒と結びつけようとする人々がいる」として、世論にイスラムへの偏見をなくすよう訴えている。

 イスラム法学者の1人は地元テレビに、「間違った方向に導かれる若者も多い中で、イスラムが反テロであると明確にしたこの宣言は、若者らの迷いを振り切るのに役立つだろう」と意義を語った。

 地元報道によれば、インドでは、2007年6月の英ロンドンとグラスゴーの連続テロ事件で南部バンガロール出身のイスラム教徒の医師らが逮捕されたこともあり、若者が原理主義の影響を受けテロに走ることへの懸念が高まり、ダール・アル・ウルームに対して反テロ姿勢を明確に打ち出すよう促す圧力が強まっていた。
(2008年2月26日20時18分 読売新聞)

ビンラディンには批判はありましたが、タリバン関係というと無かったような気がします。

父に無差別テロ停止を呼び掛け=ビンラディン容疑者の息子−CNN
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080122/1201009751
サウジアラビアイスラム法学者ビンラディン容疑者批判
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070920/1190304430
ビンラディンよ「アルカイダ暴走止めて」 スンニ派訴え
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070407/1175958534

イスラム圏にインドがどの程度影響を持っているのかいまいち分かりませんが。今後に注目と言う事で。