「エネルギー安保で日本に貢献できる」 アゼルバイジャン・シャリホフ副首相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080228-00000099-san-int


 カスピ海産の石油・天然ガス輸出で近年、急成長を続けるアゼルバイジャンのシャリホフ副首相が第5回日本アゼルバイジャン経済合同会議に出席するため来日、産経新聞とのインタビューに応じ、「わが国は日本のエネルギー安全保障に貢献できる。今後、経済の互恵関係をさらに深めていきたい」と語った。

 アゼルバイジャンには1990年代半ばからの油田開発で投資が集まり、一昨年にはトルコまでの石油パイプラインも完成。原油輸出による収入増で2006年には経済成長率34・5%を達成し、国内総生産(GDP)は過去4年で2倍になった。日本への原油輸出も始まり、昨年の両国の貿易高は2億8000万ドルと10年前に比べ約15倍に達した。

 シャリホフ副首相は外貨収入の増加に伴って推進中の産業の多角化やインフラ整備などに触れ、「飲料用浄水システムや石油・ガス供給で使う機械を製造する工場の設置、グルジアまでの鉄道網の整備などで日本企業と協力していきたい。日本とは政治問題もなく、経済関係の発展が期待できる」と述べた。

 アルメニアとのナゴルノ・カラバフ紛争の現状については「隣国からの国境侵犯が相次ぎ小競り合いがあるが、産業地域からは500〜700キロほど離れており、ビジネスには何の影響もない。政治的にも安定しており、これまでも欧米から多くの企業が進出してきている。われわれは日本企業の進出に最大限の支援を行う」と強調した。

 首都バクーが2016年の五輪を招致していることに関しては、「バクーは歴史的な街であり、景観も美しい。招致は国民に多くの幸福をもたらす。東京がライバルになるが、実現に向け努力したい」と話した。(佐々木 正明)

トルコのまでの石油パイプラインというと↓
http://www.iijnet.or.jp/IHCC/asia106-central01.html
に出てきた、BTCでしょうね。日本へも輸出してたんですね。多分アメリカのプッシュがあって、実現したんでしょうけど、

世界を動かす石油戦略 (ちくま新書)

世界を動かす石油戦略 (ちくま新書)

にも書いてありましたが、アメリカの石油の世界市場を安定させようという努力に日本はただ乗りしてるという様な事が書いてありましたが、その通りなのかもしれません。EUとロシアはもめてる感じがしますしね↓
【フランス】GdF、「サウスストリーム」に参画も
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080211/1202729373

ナゴルノ・カラバフ
旧ソ連・欧州で民族紛争を抱える主な地域
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080219/1203372136
に地図があります。しかしほとんど新聞報道が無いような気がしますが、相次ぎ小競り合いがあるんですね。しかしアルメニアをはさんだアゼルバイジャンの飛び地はどうなってるんでしょうか。