中国、仏との関係修復図る メディアは「カルフールが五輪支持」と一斉報道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080423-00000956-san-int

 【北京=野口東秀】中国政府が、全国の仏系スーパー「カルフール」を標的にした抗議デモが相次いだ事などから悪化している中仏関係の修復に向け、動き出した。中国メディアは23日、一斉にフランスとの特使の相互派遣や「カルフール」による明確な五輪支持が表明されたことなどを報道した。政府方針を伝えることで、これ以上の抗議行動は認めない姿勢を強調し、拡大基調にある経済・貿易分野での中仏の協力関係に影響が及ばないようにする狙いがあるようだ。

 中国外務省などによると、サルコジ仏大統領特使のラファラン元首相は24日に胡錦濤国家主席と会談、サルコジ大統領からの親書を手渡す予定。続けてレビット外交顧問も訪中する。現在、ポンスレ仏上院議長が中国に滞在中だ。中国からは趙進軍・元駐仏大使が胡錦濤国家主席の特使としてサルコジ大統領と会談、胡主席の親書を手渡した。

 一連の会談で中国側は、「中仏関係の大局に配慮、政府は(デモ拡大阻止の)誘導措置を取った。仏側も中国民衆の合理的な訴えに、前向きに反応するよう呼びかける」(外務省報道官)という。すでに外務省は「過激行動は賛成せず」と表明。また、「カルフールは中国人を4万人以上を雇用、商品の95%は中国で製造」と、不買運動に反対する商務省の見解がテレビで報道された。

 青年層を読者とする「中国青年報」などは23日付でラファラン元首相やフランス大使のインタビュー記事を掲載。同元首相がいかに北京五輪を支持し「五輪の政治化に反対」しているかを強調した。他の中国紙も同様の報道を行った。

 中国側はフランスとの関係について、原子力、航空、鉄道などを軸に「戦略的パートナー関係を強化することが双方の大局的利益」(党対外部門幹部)としている。

たしか反仏デモを主催していた人が、政府主導と思われたくないから、あえて政府許可は取らないみたいなことを言ってましたが、これで反仏デモが収まったら結局政府の意思にそったデモしか出来ないという証明になるでしょうね。