ロシア チェチェン大統領が軍精鋭部隊と対立+グルジア

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080424-00000004-maip-int
毎日新聞も同様記事かな
チェチェン:大統領、露軍と対立 銃撃受け少女2人死亡
http://mainichi.jp/select/world/news/20080424ddm007030061000c.html


チェチェン共和国の場所

 【モスクワ杉尾直哉】ロシア南部・チェチェン共和国のカディロフ大統領が、同共和国に駐留する露連邦軍直属の精鋭部隊「ボストク」と対立、緊張が高まっている。同部隊は大統領の配下になく、5月のプーチン露大統領退任を前に、カディロフ大統領が治安組織の完全掌握を狙っているとの観測もある。混乱が続けば、「チェチェン情勢正常化」を訴えてきたプーチン政権にとって痛手となりそうだ。

 報道によると今月13日、大統領の車列とボストクの車両との衝突事故を機に大統領派の治安部隊が15日、ボストクの基地を包囲。双方が発砲する事態に発展した。一方、20日には大統領派の人権オンブズマン代表の車列が銃撃を受け同乗の少女2人が死亡したが、「ボストク側の反撃」との見方が出ている。

 ボストクは03年、連邦軍に投降した元チェチェン独立派武装勢力を集め組織された部隊で、司令官を含めチェチェン人で構成。大統領は「ボストクの連隊長は殺人や誘拐事件を起こした犯罪者だ」と主張し、行方を追ってもいる。大統領によると、ボストク隊員約1000人のうち350人が21日までに除隊を申し出たといい、多数が大統領派への同調姿勢を見せている。

 ◇ことば チェチェン情勢

 91年に独立宣言したチェチェンに対し、ロシアは94年から2度、軍事介入。プーチン政権は正常化のため03年、穏健派イスラム教指導者を初代大統領に。だが初代大統領は04年のテロで爆死した。現大統領はその息子で、07年4月の就任以降、独立派勢力の大型テロはない。現大統領は、プーチン大統領への忠誠を示しながら、連邦政府が吸い上げる地元油田の利権分配を主張してもいる。また、私兵組織による住民弾圧も批判されている。

チェチェングルジアと近いですね。グルジアにはこんな記事が。
偵察機撃墜めぐり険悪化 ロシアとグルジア
http://www.asahi.com/international/update/0422/TKY200804220309.html

 【モスクワ=大野正美】ロイター通信などによると、グルジアのサアカシュビリ大統領は21日、同国の無人偵察機が自国領の紛争地上空でロシアのミグ29戦闘機に撃墜されたとし、電話でロシアのプーチン大統領に「侵略的攻撃を直ちにやめよ」と抗議した。プーチン氏は「紛争地に偵察機を飛ばす行為こそ緊張を激化させる」と反論、両国の関係が再び険悪化してきた。

 グルジア空軍によると、ミグ29戦闘機は20日にグルジアからの独立を宣言しているアブハジア自治共和国の基地から離陸し、同自治共和国上空で偵察機をミサイルで撃墜。グルジア空軍は撃墜の模様を偵察機のカメラがとらえ、戦闘機の動きをレーダーでも確認したとしている。ロシア空軍は領空侵犯を否定、アブハジアの独立派政府の部隊が偵察機を撃墜したとしている。

 北大西洋条約機構NATO)への加盟政策を進めるグルジアに対し、ロシア外務省は16日、アブハジアの住民向けの領事業務をロシア領で行うなどの独立派への支援策を発表、グルジア側が「ロシアによる併合の試みだ」と強く反発していた。

まぁアブハジア自治共和国の問題は、ロシアとセルビアが反対していたコソボ独立を、欧米が支援した事に対する反対から来てるんでしょうね。