核爆弾製造工場把握せず ヒル国務次官補

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080503-00000930-san-int

 【ワシントン=有元隆志】訪米中の拉致被害者「家族会」と支援組織「救う会」、拉致議連の合同訪米団は2日昼(日本時間3日未明)、米国務省6カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)と面会した。ヒル氏は核計画の申告をめぐる北朝鮮との交渉で、核爆弾製造工場の位置に関する説明を受けていないことを認めた。現時点では米政府などが求める「完全かつ正確な申告」とはほど遠くヒル氏も「それが問題点だ」と述べた。

 ヒル氏は北朝鮮保有する核兵器の原料となるプルトニウムの量について「30キロから50キロの間」と推定。「問題はプルトニウムがテロ集団に簡単に渡せるような状態にあることだ」と指摘した。ウラン濃縮による核計画や北朝鮮とシリアとの核開発協力については、「現在行われていない」との見方を示し、プルトニウムを最優先で解決すべき問題と位置づけた。

 増元るみ子さん=拉致当時(24)=の弟で「家族会」事務局長の照明さん(52)が、拉致事件を棚上げにしたまま北朝鮮に対する米政府のテロ支援国家指定を解除しないよう求めたのに対し、ヒル氏は「拉致がテロであるか定義したりする立場にはない」と述べるにとどまった。

 増元さんらと2日に面会したワイルダー国家安全保障会議(NSC)上級アジア部長は、指定解除について「ブッシュ大統領は何も決めていない。米朝間の協議だけでなく、日朝関係がどうなっているかを含めて判断する」と説明した。

 面会を終えた増元さんは、「テロ支援国家指定の条件として拉致が入っているので、いま解除することは米国が拉致を軽視しているということになる。解除の確率は30%といわれているが、可能性をさらに下げるにも日本政府の対応が重要だ」と語った。

 一方、6カ国協議筋によると、ヒル氏は9日にシンガポールで開かれる東南アジア諸国連合ASEAN)地域フォーラム(ARF)高級事務レベル会合に出席する。その場で、北朝鮮の金桂寛外務次官と会談する可能性があるという。実現すれば、月内の6カ国協議再開を目指し、申告内容に関する最終的な調整を行うものとみられる。

拉致問題は軽視されてるような感じもありますが、核問題も解決に程遠い感じなので、まだ北朝鮮のテロ国家解除はないでしょうね。しかしシリアの核への北朝鮮の協力の事を言っておきながら、
シリアの核開発の北朝鮮協力報道、なにが起こっているのか。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080429/1209440767
「現在行われていない」と思っているんですね。いったいなんなんだか。