ウイグル自治区でも3月にデモ 五輪後の中国に変化期待

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080509-00000953-san-int

 新疆ウイグル自治区の現状や北京五輪問題について、キルギスウイグル人団体「イチパック」のアクバロフ代表に聞いた。

 −いま、新疆ウイグル自治区では何が起こっているのか
 「チベット騒乱が注目されていた3月23日、南西部ホータンでウイグル人女性約1000人がデモを行った。中絶を禁じるイスラム教徒として中国政府の出産制限に反対したものだ。失業問題がすさまじく、若いウイグル人女性が就業目的で他の場所に連れていかれることにも抗議した。平和的なデモだったのに、少なくとも300〜400人が拘束されるなど、激しく弾圧された

 −中国当局の取り締まりは厳しいのか
 「現地では500メートルおきに重武装の兵士が立ち、夜間に3〜4人以上で集まることもできない。(訪れた人らは)夜間はホテルから出ないように言われており、それだけ緊迫した状況だ。ウイグル人住民はマグマのようにふつふつと不満を蓄積している」

 −蜂起は予想されるか
 「新疆では、ウイグル人1人に対して5人の軍人がいる。現地の師団で徴兵を終えた(漢人の)兵士らがそのまま居残り、家庭に武器を保管していつでも出動できる制度を敷いているのだ。これに対してウイグル人は軍にさえ入れない。武装蜂起は不可能であり、唯一、期待できるのは国際的な圧力による変化だ」

 −新疆の経済・社会状況は改善されているのか
 「1950年代には人口の95%にあたる400万人がウイグル人漢人は30万人にすぎなかった。今は漢人が2000万人に対し、ウイグルが7〜800万人と少数派に転落した。住宅建設がどんどん進んでいるが、住むのは漢人だ。2020年までに1億人の漢人を移住させる計画がある。一方、ビジネスからのウイグル人追い出しが進み、賢明な人は新疆から脱出している。優秀な若い人は、無料の教育で洗脳教育を受け、国家の機械とされる」

 −北京五輪の開催をどう見る
 「政治とスポーツは別物だ。上海協力機構(SCO)の一員たるキルギスの市民としても、北京五輪に公然と反対することはできない。しかし、80年のモスクワ五輪後に共産党体制が崩壊に向かったように、北京五輪が中国民主化の契機となることを期待している」

 −カザフスタンの言う過激イスラム組織は活動しているのか
 「1990年代には『ウイグル解放組織』があったが、すでに存在しない。『東トルキスタン民族革命戦線』についても聞かない。中国にはウイグル人を国際テロ組織と結びつけ、テロリストに仕立てることが得策なのだ。しかし、ウイグル人が信仰するのは穏健なイスラムであり、ウイグル人は断じてテロリストなどではない

【関連記事】
・パンダ本当に要るのか? 年間1億円賃貸の他に…
・「無事釈放を…」安倍前首相発言で緊張走る
・日中首脳会談 「互恵」を実行で証明せよ
反日圧力をかわせるか 胡耀邦路線が復活
・中国、手足口病で28人死亡 五輪観光への影響懸念

デモは
中国新疆でデモ、500人逮捕か=香港紙
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080401/1206996761
中国・新疆でデモ参加者500人以上逮捕か 台湾報道
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080331/1206979089
の事言ってるんでしょうね。

ちょっとググったところ、
東トルキスタン運動
http://www.turkistanim.org/japan/archive/20050527.htm
によると、『東トルキスタン民族革命戦線』が、『東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)』になったという事なのかな。違うかもしれないけど。ETIMについては

世界テロリズムマップ (平凡社新書)

世界テロリズムマップ (平凡社新書)

からの引用を
中国:「ウイグル人も弾圧」 亡命組織、拷問を批判+産経にも記事あったので。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080502/1209727773
に書いておきました。彼らは、「本当のテロリストは誰か」と言っているようですが。