常任理事国入り、明確な支持は「40分の14」 TICAD

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000952-san-pol

 第4回アフリカ開発会議(TICADIV)の狙いの1つは、日本が悲願とする国連安全保障理事会常任理事国入りについて大票田での援軍を拡大することにあった。福田康夫首相は開幕前日から3日間にわたる40カ国首脳とのマラソン会談で理解を求めたが、明確な「支持」をとりつけられたのは半数にも満たない14カ国にとどまった。

 日本は2005年、ドイツなどとともに常任理事国拡大案の総会採決を目指したが、アフリカ連合(AU)との決議案一本化が不調に終わり、採決断念に追い込まれた。国連は近く、総会作業部で交渉を行う見通しで、アフリカ各国の支持は不可欠だ。

 マラソン会談では「日本の立場を支持する」と言いながら何に関する立場の支持なのかを明らかにしなかったり、国としての見解を避けたりした首脳は11人に上った。「本国に持ち帰って検討する」(ナミビア)という大統領もいた。

 首相はTICADIV閉幕後の共同記者会見で「安保理改革に関するわが国の立場を説明し、理解を得ることができた」と胸を張ったが、「横浜宣言」では、安保理改革について「努力すべきであることを改めて確認した」との表現にとどまった。「中国との関係など各国の事情がある」(外務省筋)とみられ、援助が支持には容易に結びつかない現実を突きつけられた。

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これは悲しいといえば悲しいですが、日本が常任理事国という権利と責任を得てもどんな行動を取るのか、日本国民も(僕ですが)よく分かってない状態では、仕方ないのかなという気もします。