アフリカ開発会議 日本の分野別温室ガス削減策、明確な支持得られず

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000132-san-int

 ■「横浜宣言」採択

 横浜市内で開かれていた第4回アフリカ開発会議(TICADIV)は30日午前、全体会合で今後の日本の対アフリカ支援の指針である「横浜宣言」を採択したほか、その具体的な取り組みを盛り込んだ「横浜行動計画」と、事後チェックの枠組み「フォローアップメカニズム」の設置を発表した。横浜宣言では、分野別に温室効果ガスの削減可能量を積み上げるセクター別アプローチなど地球温暖化対策への日本の方針について「努力を理解する」との表現にとどまった。

 TICADIVはアフリカ53カ国のうち52カ国の代表が参加し、そのうち40カ国は首脳が出席。30日は全体会合に続いて閉会式で福田康夫首相が議長総括を発表し、閉幕した。

 今回の「成果」は、地球温暖化対策やアフリカ開発問題が主要議題となる7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)での議論に反映される。

 福田首相は28日、地球温暖化対策での途上国支援に5年間で100億ドル規模を拠出する日本独自の資金メカニズム「クールアース・パートナーシップ」の対象をアフリカ全土に広げる意向を表明した。こうした支援を足がかりにセクター別アプローチに対するアフリカ各国の理解を得たい考えだった。

 しかし横浜宣言では、クールアース・パートナーシップについて「表明したことを歓迎した」との文言が入ったものの、セクター別アプローチへの明確な支持は得られなかった

 また、日本が目指す国連安全保障理事会常任理事国入りについて、宣言では「今次国連総会会期中、国連加盟国が安保理改革に関して努力すべきである」と指摘穀物価格高騰による食糧不足問題に関しては、TICADIV参加国が「貧困削減に与える悪影響に対して特別な関心を払った」とした。

 行動計画では参加各国が今後5年間にとるべき行動が示され、首相が基調演説で表明したアフリカ向け政府開発援助(ODA)の倍増などが盛り込まれた。

 福田首相は閉幕後の共同記者会見で「アフリカにおける顕著な経済成長を後押しするため、安全保障の確立、気候変動問題の対処など活発な議論が展開された。今回の議論が北海道洞爺湖サミットに反映されるよう、全力を尽くす」と強調した。

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TICADは終わったようですが、おもな成果はこれくらいみたいですね。
常任理事国入り、明確な支持は「40分の14」 TICAD
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080530/1212157509
というのもありましたが。