タイ陸軍は政局に介入せず、争いは法によって解決すべき=司令官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000631-reu-int
6月2日、タイ陸軍のアヌポン司令官が政治情勢に介入はせず、争いは「法律によって」解決されるべきと述べたことが明らかに。写真は先月31日、バンコクで撮影(2008年 ロイター/Sukree Sukplang)
[バンコク 2日 ロイター] タイ陸軍の報道官は2日 アヌポン司令官が幹部将校らに対し、陸軍は悪化している政治情勢に介入はせず、争いは「法律によって」解決されるべきだと述べたことを明らかにした。
アヌポン司令官の幹部将校との月例会議後、同報道官は記者団に「陸軍司令官は部隊指揮官に対し、クーデターは起こらず、国民に武力を行使することはないと保証した」と語った。
タイの政治情勢が悪化しているというのは、これ↓の事でしょうか。
■タイ首相府近くを占拠の反政府勢力、首相が強制排除態勢
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080531-00000046-yom-int
5月31日21時31分配信 読売新聞
タイ首相府近くを占拠の反政府勢力、首相が強制排除態勢
【バンコク=田原徳容】タイのサマック首相は31日、首相退陣などを求めてバンコク中心部の首相府近くの道路を約1週間占拠・封鎖してきた反政府勢力に対し警察機動隊などを動員し、強制排除の態勢に入った。
同日午後11時(日本時間同1日午前1時)時点で、約5000人の反政府勢力は退去を拒否しており、緊張が高まっている。
反政府勢力の指導者のひとり、ソンティ・リムトンクン氏は同日の集会で「死を恐れない。私が犠牲になれば、復讐(ふくしゅう)してほしい」などと徹底抗戦を訴えた。
首相は同日朝、テレビ演説し、「圧力に屈しない。不法占拠は強制排除する」と強調。午後には、放水車と機動隊など2000人が動員され、反政府勢力と1・5メートルの距離でにらみ合いを続けている。
同勢力の中核は、2006年にタクシン政権打倒を訴え、軍事クーデターに道を開いた市民グループ連合。タクシン派政党主導のサマック政権が、タクシン氏らの政治復権などを実現するため、憲法改正手続きを強引に進め出したことに反発し、5月25日以来連日、道路を占拠し1万人規模の集会を継続している。
当初は改憲反対を要求したが、次第に、サマック政権打倒を主張するようになった。
サマック政権は、立憲君主制批判で不敬罪の疑惑が浮上し、反政府勢力を勢いづかせたチャクラポップ首相府相を事実上解任し、改憲の動きを減じるなど沈静化を目指したが、効果を上げておらず、クーデターのうわさも飛び交っている。
最終更新:6月1日1時14分
タイのクーデター後の情勢というと
■<タイ>クーデター率いた前陸軍司令官、元首相と和解?
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080130/1201694388
という記事がありましたが、
クーデターを率いたソンティ前陸軍司令官は30日、英国に滞在しているタクシン元首相と電話で協議したことを明らかにした。厳しく対立してきた両者の和解が図られたことを示唆
と、そのエントリからのリンクで、アヌポン司令官は、
■【タイ】陸軍司令官、選挙後のクーデターを否定
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20071129/1196337065
新政権に更迭されたとしても、クーデターを起こさないと明言
と新政権と軍部の関係は比較的良好だと思っていたのですが、軍以外の反政府活動も根強いようです。ところで反政府勢力の指導者のひとり、ソンティ・リムトンクン氏とソンティ前陸軍司令官は違う人ですね。ググったところソンティ・リムトンクン氏はジャーナリストのようです
と思ったら、
MASAの気がむいたら日記さん
■反政府集会はお祭り気分?
http://masa1958.at.webry.info/200806/article_1.html
によると反政府集会には歌手が登場したり、食べ物が無料で配られたりだそうで、たしかにお祭り気分で参加する人もいそうな雰囲気です。
まぁ日本の学生運動もテリー伊藤が流行に乗るような気分で参加したとか誰かが書いていたような記憶がありますので、読売新聞の記事を読むと、物々しい感じですが、タイはそういう時代なのかなーという気もします。