パレスチナ議長、和解に向けハマスとの対話再開表明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080605-00000036-yom-int

 【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治政府アッバス議長は4日、テレビ演説を行い、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの間で、和解に向けた対話を行う意向を示した。

 米、イスラエルと歩調を合わせてハマスを排除してきた従来方針の修正を示唆するものだが、対話再開の時期や枠組みについては明言を避けた。

 演説で議長は、今年3月にイエメン政府の仲介でファタハハマス両派幹部が連立政府の樹立を目指して結んだ合意に基づき、「包括的協議を呼びかける」と述べた。議長はこれまでハマスがガザ支配をやめない限り、対話を拒否する方針を示していた。

 パレスチナでは昨年6月、ハマスがガザを武力制圧し、アッバス議長の率いるファタハヨルダン川西岸、ハマスがガザをそれぞれ支配する分裂状態が続いている。

ガザの状況を表す最近の報道と言うとこれくらいでしょうか。
2008/04
「ガザは強制収容所リビア大使発言に米欧大使が退席
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080424-00000939-san-int

 23日に行われた中東問題に関する国連安全保障理事会の非公式協議で、非常任理事国リビアの代表がパレスチナ自治区ガザの状況をナチス・ドイツ強制収容所にたとえ、不快感を示した米欧の代表が退席する一幕があった。

 国連筋などによると、イスラエルによるガザへの経済封鎖問題をめぐる安保理協議で、リビアのダバシ次席大使がガザの現況を強制収容所にたとえ、イスラエルを非難した。この発言の直後にリペール仏大使が退出、米、英、ベルギーなどがこれに続いたため、協議は打ち切られた。

 今月の安保理議長国である南アのクマロ国連大使は、「協議中に各国の大使が出入りするのはいつものこと」と説明、抗議の退席であるとはしなかった。

 AP通信によると、シリアのジャファリ国連大使は「われわれは、ガザ地区の状況を第2次大戦中の欧州で起きた状況に何度もたとえている」と述べ、リビアイスラエル非難に同調した。(ニューヨーク 長戸雅子)

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ハマスの支持が急回復 軍のガザ攻撃など理由か

今年3月のファタハハマスの合意は見落としてました。確かにありますね。
2008/03
ファタハハマス、和解の直接協議開始で合意
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080324-00000003-yom-int

 【カイロ=宮明敬】イエメンからの報道によると、パレスチナ解放機構(PLO)主流派のファタハイスラム原理主義組織ハマスは23日、「パレスチナの人民、領土、政府の統一」を目指し、和解のための直接協議を開始することで合意した。

 ハマス幹部は第1回協議を4月5日に開催すると語っている。

 両者は昨年3月、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸とガザ)で連立内閣を発足させたが、ハマスが6月、ガザを武力で制圧したため、自治区ファタハが支配する西岸とハマスが実効支配するガザに分裂した。

 和解のための予備交渉はイエメンの首都サヌアで、サレハ大統領の仲介で行われ、双方の代表がこの日、和解協議開始を定めた合意文書に調印した。