<アフガン>NATO軍などが大規模軍事作戦 受刑者脱走で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080618-00000157-mai-int

 【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタン南部カンダハルの刑務所が襲撃され、旧支配勢力タリバンのメンバーを含む多数の受刑者が脱走した事件で、北大西洋条約機構NATO)軍とアフガン軍は18日、脱走したタリバン兵らが逃げ込んだとみられるアルガンダブ地区で大規模な軍事作戦を開始した。AFP通信によると、作戦でタリバン兵23人とアフガン軍兵士2人が死亡した。

 アフガン国防省のアジミ報道官は「作戦の目的は粛清だ」と述べ、脱走者が投降しない限り生きたままの拘束はありえないと強調した。

 アルガンダブ地区の住民には17日までに退避勧告が出された。タリバンカンダハルと同地区を結ぶ橋を爆破したほか、地区周囲に地雷を埋設したとされ、NATO側の軍事作戦は空爆を中心に続いている。

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タリバンアフガニスタン南部集落を占拠 脱獄のタリバンの仕業か
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080618/1213740778
によると6/15に、カンダハル北東のアルガンダブ地区の数カ所の村で、タリバン約500人が襲撃したそうですが、6/17の退避勧告で間に合うんですかね。空爆して一般人が死んだ時の言い訳ですかね。

空軍はこういう任務に向かないと思うのですが、以前も
イラク>かつて米軍と敵対の村…警備要員の登録で列
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080323/1206273267
で、取り上げたように
米国で「空軍解体論」が浮上
とあったのですが、今日のこの↓ニュースもその流れですかなと。
米空軍トップ2解任 戦闘機偏重から転換へ 後任参謀総長に“非主流派”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000100-san-int

 【ワシントン=有元隆志】米空軍に激震が走っている。ずさんな核兵器管理をめぐる不祥事で、空軍長官、参謀総長のトップ2人が同時に事実上解任されただけでなく、後任の参謀総長に、輸送機操縦士出身者が起用されたためだ。空軍参謀総長は1947年の創設以来、戦闘機、爆撃機乗りが独占してきており、今回の人事は、米空軍にとって戦闘機偏重の戦略変更を迫られるきっかけとなりそうだ。

 ゲーツ国防長官は5日の記者会見で、昨年8月に核弾頭搭載ミサイルを積載したB52戦略爆撃機が未許可のまま米本土を縦断飛行したり、2006年に核弾頭の起爆部品を誤って台湾に輸出するなど、「空軍の核兵器管理がずさんだ」と批判。マイケル・ウィン空軍長官と制服組トップのマイケル・モズリー参謀総長に辞表提出を求めたのは核管理問題が原因だと強調した。

 しかし、ゲーツ長官と旧空軍指導部の間が「緊張関係にあったのは秘密でもなかった」(米紙ディフェンス・ニュース)。イラクアフガニスタンでの戦いに重点を置くゲーツ長官は、敵の動きを偵察し、攻撃も行う無人機の配備に空軍が消極的だといらだちを深めていた。

 軍の幹部は自分が若いときに親しんだ兵器に愛着をもちがちだ。空軍幹部も例外ではなく、長期戦略として最新鋭ステルス戦闘機F22ラプターの配備を優先していた。

 ≪変化に対応できず≫

 米シンクタンクレキシントン研究所の軍事アナリスト、ローレン・トンプソン氏は「国際的な安全保障環境の変化に空軍首脳部が対応できていないことが最大の問題点」と指摘する。

 9日に次期参謀総長に指名されたノートン・シュワルツ大将は、第二次世界大戦で戦闘の主役ともいえる存在となった爆撃機や、空軍の花形的存在である戦闘機の操縦士出身という「主流派」ではない。C130輸送機、AC130対地攻撃機の操縦士を経て、米軍の輸送業務を管轄する輸送軍(イリノイ州スコット空軍基地)の司令官になった。

 米軍高官は米紙ロサンゼルス・タイムズに対し、ゲーツ長官が「空軍に旧来型の考え方を捨てるよう求めるためにも劇的な人事が必要と判断した」と説明した。上院の承認が必要だが、シュワルツ大将の起用は、テロとの戦いで、世界的な戦略輸送の重要性が米軍内で相対的に増していることも示している。

 ≪機種選定にも影響≫

 空軍旧首脳部が調達を進めようとしたF22は、最新の高性能戦闘機ではあるものの、一機約1億5000万ドル(約160億円)と高額で、イラクなどで使用されたことはない。

 シュワルツ大将や新長官に任命されたマイケル・ドンリー国防総省行政管理局長は、ゲーツ長官の意向に沿って、F22の追加調達に積極的に動くことはないとみられている。

 こうした情勢は、F22を次期主力戦闘機(FX)として検討している日本の機種選定にも影響を与えそうだ。空軍関係者は「米国内でも調達が厳しくなるなか、米議会が禁輸措置を継続しているF22を日本に供与する動きが活発になることは当面ないのではないか」と語った。

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F22を日本にって言うのはいかにも産経新聞な気がしますが、
米ステルス戦闘機、グアムに前方展開
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080529/1212010734
では今年7,8月にグアムにF-22配置と言う事でしたが、これも変更されますかね。