中国当局者、ラサでの聖火リレー終了後もダライ・ラマ批判

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080622-00000758-reu-int


 6月21日、中国政府当局者は、チベット自治区ラサでの聖火リレーにおける厳重な警備の正当性を主張するとともに、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世を批判。写真は聖火リレー式典用ステージ前で警備に当たる軍兵ら(2008年 ロイター/Nir Elias)

 [ラサ(中国・チベット自治区) 21日 ロイター] 中国政府当局者は21日、当地で開催された北京五輪聖火リレーでの厳重な警備の正当性を主張するとともに、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世をあらためて批判した。

 同日の聖火リレーでは、コース沿道にある商店は閉められ、数メートルごとに配置された警察官と軍兵が当局により選ばれた観客を監視する厳重な警備が敷かれた。

 チベット自治区の張慶黎・党委書記はリレー終了後、ゴール地点となったポタラ宮前で「チベットの空にはこれから先も永遠に変わることなく、中国の赤い国旗が高くはためくだろう」とした上で「われわれは必ずやダライ・ラマ派による分裂主義者の陰謀を打ち砕くことができるだろう」とコメントした。

中国政府との協議に一定評価=国際社会の圧力が効果−ダライ・ラマ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080510/1210430189
と言っていたのは夢と消えてしまったのでしょうか。しかし今日の別の報道、
北京五輪組織委が報道の自由を約束=中国メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080622-00000776-reu-int


 6月21日、北京五輪組織委員会報道の自由を約束。写真はチベット自治区ラサでの聖火リレー式典会場で警備に当たる中国人
民軍兵士(2008年 ロイター/Nir Elias)

 [北京 21日 ロイター] 今夏に開催される北京五輪で、懸念されている報道規制の問題について、北京五輪組織委員会報道の自由を約束したと、中国国内メディアが21日に報じた。

 ただ今週、ウイグル自治区聖火リレーが行われた際には、外国メディアによるリレーコース沿道の住民への取材を禁じるなど、依然として厳しい報道規制が敷かれていた。

のようなのもありますし、効果あったんでしょうか。まあ中国政府が約束を守るかどうかが、一番問題だとは思いますが、聖火リレーですが、ラサの方のは
ラサで聖火リレー 演出された「融和」 住民禁足、旗振る「動員組」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080622-00000037-san-int

 【北京=川越一】北京五輪聖火リレーが21日、中国チベット自治区ラサで行われた。3月に起きた“騒乱”発生の地での行事は、聖火リレー最大のヤマ場だったが、大きな混乱もなく約2時間で終了した。チベット族と漢族の融和が演出される中、粛々と運ばれた聖火。平和を前面に打ち出したビッグイベントの無難な終了は一方で、中国当局により周到に準備された厳戒態勢に支えられていることをうかがわせた。

 聖火は午前9時12分(日本時間10時12分)、ダライ・ラマの夏の離宮だったノルブリンカ前広場を出発。市内をめぐった後、ポタラ宮前で世界最高峰のチョモランマ(英語名エベレスト)に登頂した聖火の火種と合流した。聖火リレーは淡々と進んだ。

 国営新華社通信は同日、リレーを振り返り、「周到に準備され、秩序が守られ、チベットの特色を体現した」「調和のとれた旅、聖地の旅は円満に終わった」と称賛した。しかし、チベット自治区の人口約284万人のうち約92%がチベット族であるにもかかわらず、この日のリレーでは156人の走者のうち77人は漢族で、75人だったチベット族を上回った

 ■許可証身につけ声援

 今回の行事では、日本を含む約30の海外メディアが取材を許可されたが、英BBCによると、同社の記者はリレー開始の取材に向かう際、少なくとも6カ所の検問所を通過したという。沿道で声援をおくる人々はみな許可証を付けており、事前に選ばれたり審査を受けたりしたことをうかがわせた。

 前日夜には、行事を控えてポタラ宮前広場で練習する人々の近くに治安部隊のトラック4台が止まり、うち2台は装備をつけた隊員でいっぱいだったという。

 また、フランス通信(AFP)などが現地から伝えたところでは、「動員組」で埋めつくされた沿道周辺の建物にも武装警察官らが配置されていた。住民の多くは外出せぬよう言い渡され、車両も通行禁止で、コース脇の商店も閉まったまま。四川大地震発生後、ラサでのリレーの予定時間は3時間まで短縮されたが、実際はさらに1時間以上も早く終了。当局の説明は一切なかった。

 ■「五星紅旗は永遠に」

 聖火リレーでは、「チベットにおける独立機運の拡大は許さない」という中国政府の強硬姿勢もにじみ出た。AP通信によると、リレー終了後、ポタラ宮前での式典で、自治区トップの張慶黎・党委書記は「チベットの空は決して変わることなく、(中国国旗の)五星紅旗が何よりも高く永遠に翻っていることだろう」と強調。「ダライ・ラマ一派の分離計画は完全に粉砕できるだろう」と付け加えた。

 五輪の運営当局者はこの日、五輪に関するすべてのインタビュー申し込みに回答する方針を表明、報道を規制しない意向を示した。しかし、AP通信によると、新疆ウイグル自治区での聖火リレーでは沿道の人々への取材が禁止され、チベット自治区の取材が許されたのは約30社とはいえ、海外メディアの一部にすぎない。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル」(本部・ロンドン)は19日、チベット騒乱に関与したチベット族住民1000人以上が、依然として裁判手続きが行われぬまま拘束されていると批判した。

 これに対し、チベット自治区政府の白瑪赤林副主席は20日、すでに1157人が釈放され、4月に実刑判決を受けた30人に加え、12人について実刑判決が言い渡されたと反論。「チベット青年会議などが聖火リレー破壊をたくらんでいる」として、厳重警備を正当化した。

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他の記事によるとコース周辺には、2重の有刺鉄線が張り巡らされていたようですね。
ラサで聖火リレー 市内は厳戒態勢
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000910-san-int

 【北京=川越一】北京五輪聖火リレーが21日、チベット自治区ラサで行われた。今年3月に発生した僧侶らによる騒乱は聖火リレー国際ルートで続発した妨害行為の火種となった。チベット独立派が妨害行為を計画しているとの情報も流れ、市内には厳戒態勢が敷かれた。

 聖火は午前9時12分(日本時間10時12分)、歴代ダライ・ラマの夏の離宮だった世界文化遺産、ノルブリンカ前をスタート。一般住民は締め出され、約5メートル間隔で武装警察官らが立ち並ぶなかを、リレーのゴール地点である歴代ダライ・ラマの宮殿だったポタラ宮前の広場に向かった。

 チベット騒乱では中国政府の対応が世界各地でルートでの妨害行為や抗議活動を引き起こし、人権問題に対する批判に拡大した。中国政府にとってチベット自治区は、新彊ウイグル自治区と並び、世界最高峰チョモランマ(英語名エベレスト)登頂以上の“難所”だった。

 「民族融和」を掲げる中国政府にとって、チベット自治区でのリレーを中止にするわけにはいかない。このため四川大地震を口実に、当初3日間の予定だった同自治区でのリレーを1日に短縮。コースも26・6キロから9・3キロに、時間も8時間から3時間に削った。

 当日は住民の見学を制限。車両の通行は禁止され、沿道の商店も閉められた。一般住民にはリレーの出発地点や開始時間、ルートも知らされなかった。リレーのルートに通じる道路にも二重の有刺鉄線を巡らす物々しさだったが、チベット自治区政府の白瑪赤林副主席は「チベット青年会議などが聖火リレーの破壊をたくらんでいる」として、厳重な警備を正当化した。

 156人のリレー走者のうち77人は漢族で、75人のチベット族を上回った。聖火はゴール地点で、チョモランマに登頂した聖火の火種と合流する。

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しかし一応チベットの方では、報道陣がインタビューする事も出来たようですね。
北京五輪聖火リレー、厳戒態勢の中国・チベット自治区で開催
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000744-reu-int

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 6月21日、北京五輪聖火リレーが中国チベット自治区のラサで開催された。写真はリレーのゴール地点となっているポタラ宮の外で19日に撮影(2008年 ロイター/Joe Chan)

 [ラサ(中国チベット自治区) 21日 ロイター] 北京五輪聖火リレーが21日、中国チベット自治区のラサで開催された
。リレーは厳重な警備の中、離宮ノルブリンカを出発。約3時間かけ、ゴール地点のポタラ宮を目指した。

 コースには警察官と軍兵士が並び、見物を許可された住民を注意深く監視。

 現地ではまた、オリンピックの旗や中国の国旗を振っていたラサ大学の学生たちの一部が、聖火リレーチベットで行われる意味を問われて答えに詰まる場面も見られた。

いい方に行ってくれればいいんですけど。