<グルジア>国連安保理での協議難航 露と英米仏対立

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080810-00000056-mai-int

8月10日19時28分配信 毎日新聞

 【ニューヨーク小倉孝保】ロシアとグルジアの軍事衝突が続く南オセチア自治州情勢を協議している国連安全保障理事会は、ロシアと英米仏の対立で交渉が難航、即時停戦に向け、安保理声明の中でも効力の薄い「報道向け声明」さえとりまとめられない状況が続いている。

 安保理は9日午後(日本時間10日未明)、前日に引き続き非公開協議を行った。しかし、ロイター通信が国連英国代表部の話として伝えたところでは、ロシア側は、グルジアに対し攻撃の停止と南オセチアから軍を撤退させることを要求する一方、南オセチアの独立派を支援するため増派した自軍の撤退は拒否したという。

 また、別の外交筋によると、ロシアは99年に北大西洋条約機構NATO)軍がセルビアコソボ自治州(当時)内のアルバニア系住民保護を目的に軍事攻撃を行ったことを例に、「ロシア系住民の保護のための軍事行動は正当化される」と説明したという。

 安保理のほとんどの国は、ロシアに対し軍を交戦前(8月6日時点)の状態まで撤退させることを要求するとともに、全当事者に戦闘行為の停止を求めている。グルジアはロシアが撤退を確約しない限り、戦闘は停止できないとしている。

 これまでの3回の安保理協議で、グルジアに近い立場の米英仏とロシアは、ほとんど歩み寄る姿勢をみせていない。こうした中、外交筋からは「安保理は冷戦時代に逆戻りした」との声も出始めている。

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最終更新:8月10日19時28分

グルジア問題、アブハジアの方が危ないと思ったが、南オセチアに火がつくとは。
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20080809/1218268768
の最後で国連の協議はまだ続くようですから、その結果によってはまた書きますと書きましたが、思った以上にひどい。全くどうにもならない状態のようですね。今回の記事では協議が続けられるのかすら書かれていませんが、仕切りなおしでしょうか。

しかし、ロシア系住民の保護というのはオセチア人の事を言っているのでしょうか。たしかに欧米はアルバニア系に肩入れしていましたが、
<米国>アルバニア系のテロ計画に衝撃 ニュージャージー州
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070514/1179146386
アルバニア系の住民にテロを計画されたりと、必ずしも全面的に感謝されてるわけではないと思うのですが、そんな事はどうでもいいんでしょうね。

僕はBTCパイプラインには日本も依存しているというような事を読んだ覚えがあるので、BTCパイプラインの当初の目的どおりロシアの影響下に無いほうがいいと思っているのですが、こんなの勝手な思いですよね。

しかしともかくロシアにはサハリン2の事もありますし、
サハリン2 露の国有化完了 環境問題なぜか「解決」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070420/1177069945

その前にも、
露紙「懲りない日本」あざ笑う 「北方領土問題も解決不要」
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070303/1172882265
とありましたし、あまり信用する気になりません。