グルジア内のロシア軍の展開について、双方の主張。

5日くらい前の記事ですが。
まずはロシアの主張。南オセチア自治州から20〜25キログルジアに入っているようですね。
グルジア紛争>露国防相「撤退完了」 欧米は「合意違反」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080823-00000034-mai-int

 【モスクワ杉尾直哉】グルジア南オセチア紛争にロシアが軍事介入した問題で、ロシアのセルジュコフ国防相は22日、メドベージェフ大統領に同日夜(日本時間23日未明)にグルジア領からの撤退が完了したと報告した。ただし、ロシア軍は南オセチアの境界外に一方的に設置を決めた「緩衝地帯」までしか軍を動かしていない模様だ。国防相はロシア軍が緩衝地帯で監視活動を始めたことも明らかにした。

 露国防省の発表によると、グルジア領に進出していたロシア軍部隊は南オセチア自治州に向けて移動し、一部はロシア領内の駐屯地に戻ったという。

 メドベージェフ大統領は19日、欧州連合(EU)議長国フランスのサルコジ大統領が仲介した和平合意に基づき、22日中の撤退完了を約束したが、米国防総省ホイットマン報道官は同日、「(撤退の)動きは小規模にとどまっている」と述べた。

 全欧安保協力機構(OSCE)議長国フィンランドのストゥブ外相も「『緩衝地帯』は和平合意の精神に反している」と述べ、一両日中に露側と交渉する方針を明らかにした。

 ノゴビツィン露参謀次長によると、ロシアは、南オセチアの境界から20〜25キログルジア側に入った地区に緩衝地帯を設置した。緩衝地帯は、ロシアが今回の紛争で武力支配したゴリ北郊まで迫っている。また、南オセチア同様にグルジアからの分離独立を求めているアブハジア自治共和国の境界外にも緩衝地帯を設置した。

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また、18か所に監視ポストを置くようで。
露軍「グルジア撤退完了」 緩衝地帯設置し監視ポスト
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080823-00000922-san-int

 【モスクワ=佐藤貴生】グルジア紛争をめぐり、ロシアのセルジュコフ国防相は22日、メドベージェフ大統領への報告で、南オセチア自治州の境界を越えグルジア領内に設けた「緩衝地帯」でロシア軍が監視活動を開始したことを明らかにした。

 国防相はロシア軍が同日夜、南オセチアへの撤退を完了したと発表。ただしロシアは、南オセチアの境界を越えたグルジア領周辺を「緩衝地帯」に設定し、18カ所の監視ポストを置いて計450人の部隊を駐留させる方針を示していた。

 フランス通信(AFP)によると、グルジア中部のゴリ近郊では、ロシアの軍用トラックや装甲車が砂ぼこりを上げながら南オセチアへと向かった。これに代わり、待機していたグルジアの警察隊がゴリに戻りつつある。

 ロシア軍は南オセチアを経由してロシア領内に戻る予定。ロシア軍司令官は、グルジアへの軍事介入に伴い増派した部隊については、10日以内に南オセチアからロシアに撤退させると表明している。

 また、ロシア軍のノゴビツィン参謀次長は、南オセチアと同様に分離独立を主張しているアブハジア自治共和国の境界を越えたグルジア領内にも「緩衝地帯」を設定し、18カ所の監視ポストを置くことを明らかにしている黒海沿岸のポチ港付近では、ロシア軍が22日、幹線道路で検問所の設置を始め、撤退とは逆行する動きも見せている。

 グルジアのサーカシビリ大統領は国家安全保障会議で、ゴリなどからのロシア軍の撤退について「(完全撤退に向けた)良いスタートで、正しい方向への歩みだ」と評価したが、グルジア内務省報道官は「撤退完了は事実ではない」とロシア側の主張を否定している。

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続いてグルジアの主張
ロシアの緩衝地帯設置を非難=グルジア外相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080823-00000042-jij-int

 【モスクワ22日時事】グルジアのトケシェラシビリ外相は22日、「ロシアとの和平合意に緩衝地帯の設置は盛り込まれていない」と述べ、南オセチア自治州周辺に緩衝地帯を設置したロシアを非難した。インタファクス通信などが伝えた。

 同外相は、ロシア平和維持部隊に認められている「追加的治安措置」は州都ツヒンバリの周囲15キロをパトロールする権限で、緩衝地帯ではないと指摘。また、南オセチアに駐留が認められるロシア平和維持部隊は500人に限られると強調し、これ以外の軍部隊の撤退を求めた。

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