脱北の知識人ら 専門誌「北朝鮮社会」を発刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081103-00000544-san-int


脱北した知識人たちが発行した「北朝鮮社会」創刊号(写真:産経新聞

 【ソウル=水沼啓子北朝鮮で高等教育を受け、その後韓国に脱北した学者や研究者らがこのほど社団法人「NK知識人連帯」を立ち上げ、専門誌「北朝鮮社会」創刊号を発刊した。

 「連帯」は、金日成総合大学や金策工業総合大学といった北朝鮮の名門大の出身者など大卒以上の脱北者が組織した。現在の会員数は104人。北朝鮮での職業は医師、教授、記者、IT専門家などという。

 「連帯」の今後の活動は、北朝鮮や統一問題の研究のほか、政策提言や対北支援、北の人権問題などに取り組む計画だ。

 「連帯」の発足に合わせて発刊された「北朝鮮社会」は、脱北者が執筆しているのが特徴。しかも2000年代に脱北した人が多く、北朝鮮の最近の姿を知ることができる。

 創刊号は、「対北朝鮮食糧支援の光と影」「8月の北朝鮮の物価動向」「北朝鮮の急変事態と対処方案」「国家保衛部(秘密警察)員の好奇心」「総合市場の進化と女性の役割」「北朝鮮のインターネット開放準備と現況」「機関紹介−朝鮮中央放送、総参謀部」−などの内容を収録。

 北朝鮮のわいろの相場やIT技術力を示す一覧表なども掲載されている。保衛部の拘留場から出してもらう場合、わいろは1人当たり北朝鮮ウォンで500万ウォン(約20万円)という。

 北朝鮮の一般勤労者の平均月給は2500〜3000ウォン程度とされ、月給の2000倍といかに高額かがわかる。また、北朝鮮でのインターネット利用者は5万人程度でその80%が国家機関に所属。加入者の60%が平壌在住という。

 「連帯」の金承哲事務局長によると、創刊号でとくに注目すべきは、北朝鮮の政府機関紙「民主朝鮮」の元記者が金日成主席の初恋について記した北朝鮮秘史という。

 今後は、隔月で発行を予定。日本への配送も可能だという。発行部数(1500部)に限りがあるため無くなり次第終了。日本からの連絡先は、010・82・70・7620・4421NK知識人連帯まで(韓国語のみ)。

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ちょっと前の記事ですが、急に思い出したので。

前には
脱北者ラジオが日本支局開設=拉致被害者家族の声を放送へ
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070628/1183036295
とありましたが、横の連携とか取れてるんですかね。