<ジンバブエ>連立協議は不調 米がムガベ大統領退陣を要求

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000042-mai-int

 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南部ジンバブエで、与野党の連立政権樹立に向けて進められていた協議について、フレーザー米国務次官補は21日、「ムガベ(大統領)のもとで協議は不可能だ」と述べ、ムガベ大統領に事実上退陣を要求した。今年3月の大統領選以降続く同国の混乱は収まらず、確実に越年する情勢だ。

 訪問先の南アフリカプレトリアで次官補は、ムガベ氏と連絡が全く取れないことを強調し、「彼は(連立政権樹立の)約束を守っていない」と強く批判。米国が連立協議を支持してきた姿勢を見直す考えを示した。

 一方、ムガベ氏は19、20の両日、与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」の年次総会で、「ジンバブエは私のものだ。絶対に屈しない」と訴え、国際社会による圧力も意に介さない姿勢を見せた。

 ムガベ氏に対し、最大野党「民主変革運動」のツァンギライ議長は19日、隣国ボツワナで、同党メンバーらの拉致・行方不明者が続出していることを受け、地元記者らに「新年までに解放されない場合、連立政権に向けた協議を中止する」と語った。

 3月の大統領選ではツァンギライ氏がリードしたが、過半数に達せず決選投票に。その後、野党弾圧を理由に、ツァンギライ氏が決選投票を辞退し、ムガベ大統領が連続5選を決めた

 9月に隣国・南アフリカのムベキ前大統領の仲介で、ムガベ大統領、ツァンギライ首相」の線で連立政権樹立に向けた協議が始まったが、暗礁に乗り上げたままだ。ジンバブエは年率2億%を超すインフレに加え、8月以降のコレラ禍で死者1100人以上(国連発表)が出る深刻な状態が続いている。

【関連ニュース】
eye:ジンバブエ・ドル札「100億分の1に」 でもコイン価値変わらず貧困層収集
ジンバブエコレラ被害で日本の医療チーム先遣隊が出発
ジンバブエコレラ禍深刻…死者775人、感染1万人超
<写真特集>混迷と絶望のジンバブエ
<特集>みんなで決めよう!2008年重大ニュース

なんかもうジンバブエには疲れてきました…
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/archive
の記事一覧の緑のフレームの中にある、検索窓にジンバブエと打ってください…

…ではあんまりなので、とりあえず連立政権樹立を目指したのは、
南部アフリカ首脳会談、ジンバブエ問題の解決は先送り
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200808180011.html

ヨハネスブルク(CNN) アフリカ南部14カ国で構成する南部アフリカ開発共同体(SADC)の首脳会議が16日から2日間、当地で開催された。ジンバブエ大統領選をめぐる政治混乱が主要な議題となったが、事態収拾へ向けた結論は出ないまま閉幕した。

SADCを代表してジンバブエ与野党間交渉を仲介する南アフリカのムベキ大統領は、双方に「早急な交渉妥結」を呼び掛ける一方、記者団との会見で「妥結の時期は不明だ」と述べた。SADCからは特に期限を提示しなかったという。

ジンバブエでは、ムガベ大統領が5期目の当選を果たした今年6月の大統領選決選投票の結果に、国際社会から非難が集中。大統領は、野党・民主変革運動(MDC)の大統領候補だったツァンギライ議長と、連立政権樹立を見据えた交渉を開始したが、合意には至っていない。

首脳会議では、ムガベ大統領の参加に抗議して、ボツワナのカーマ大統領が欠席。会場前では16日の開幕に合わせ、数百人がデモを実施した。

の辺りからだと思うんですが、一番最初の記事の「約束」というのは、なんなのか分かりません。

また、
ジンバブエ大統領、改憲案を公表 連立政権樹立に道
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20081216/1229380488
とありましたが、なぜ改憲が必要だったのかもわかりません。(追記:ツァンギライ氏の首相就任を可能にする内容というのが、必要とされたんですね。)正直日本語でアフリカ情勢を追うのは限界があります。CNN日本語版が頼りなのですが、あんまり力入れてないみたいですね。

しかしこの改憲

ムガベ大統領は13日、野党の民主変革運動(MDC)との連立政権樹立に道を開く憲法改正案を、官報で公表した。

改憲案には、ツァンギライ氏の首相就任を可能にする内容が盛り込まれている。憲法規定に基き、改憲案は官報での発表から30日以内に議会に提示されることが義務付けられている。さらに議会通過後には、大統領の署名が必要。

なので、改憲案は議会に提示すらされてない可能性が大だと思うのですが、その期限くらい待ってから、アメリカも発言してもいいんじゃないかと思ってしまいます。

あと今日のCNNですが
ジンバブエ与野党の連立合意、「支持しない」と米当局者
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000003-cnn-int

南アフリカプレトリア(CNN) フレイザー米国務次官補(アフリカ地域担当)は21日、アフリカ南部ジンバブエの与党、ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)のムガベ大統領と、野党の民主変革運動(MDC)が連立政権樹立に向け今年9月15日に結んだ合意を、今後支持しないと発表した。フレイザー次官補は、ムガベ大統領が政権を維持している状態で、実効性のある連立政権を樹立するのは不可能だとしている。

フレイザー次官補はライス米国務長官の要請でアフリカ南部を訪問し、ムガベ政権に対する米国の政策変更について表明。同次官補は当地で行われた記者団との懇談会で、連立合意不支持に転換したことを明らかにするとともに、「(ジンバブエでは)新たに選挙を実施する必要性があるものの、現状では不可能だ」とコメントした。

ジンバブエでは今年3月の大統領選でムガベ大統領とMDCのツァンギライ議長が争い、両者とも得票率が規定に届かなかった。与党支持者が野党支持者を襲撃しているとの理由で、同議長は6月の決選投票から撤退。両者は連立政権樹立に向けた基本合意に署名したものの、これまでの組閣人事は失敗に終わっている

フレイザー次官補は外遊中、ジンバブエ周辺諸国の指導者らと意見を交換。各国指導者はムガベ大統領の権力掌握への懸念と、連立合意の支持の間で身動きが取れなくなっている。同次官補は、アフリカ各国の指導者らが結束し、ムガベ大統領に辞任圧力をかけられる状況になるまで、あと数週間かかると見ている。

ジンバブエではコレラの感染拡大も問題となっており、国連によると、ここ数カ月の死者は1000人を突破した。ジンバブエ当局の無策ぶりを受け、ブッシュ米大統領など各国首脳はムガベ大統領に退陣を要求。ジンバブエ経済も崩壊状態にある。

フレイザー次官補によると、国連安全保障理事会は来月ジンバブエ情勢について協議する。ジンバブエに最大の影響力を持ち、連立協議を仲介した南アフリカは今年末で非常任理事国の任期が終了するため、追加制裁決議を阻止することはできない

【関連記事】
・「ジンバブエは私のもの」と宣言、辞任圧力高まるムガベ大統領
・「100億ドル」紙幣を発行 経済崩壊、コレラ禍のジンバブエ
ジンバブエコレラ犠牲者増え、千人超える UNOCHA

2008/9/15に結ばれた合意はこれですね

ジンバブエ、連立政権合意 ツァンギライ議長が首相に
http://www.asahi.com/international/update/0916/TKY200809160234.html

2008年9月16日18時51分

 【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ南部ジンバブエからの報道によると、ムガベ大統領(84)と最大野党「民主変革運動(MDC)」のツァンギライ議長(56)は15日、連立政権作りの合意文書に署名した。ツァンギライ議長が首相として内閣を指揮する。ムガベ氏が権力の一部を自らの敵対勢力に委ねるのは、80年の独立以来初めて。

 合意では、31ある閣僚ポストのうち、15閣僚を与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)」が、残り16閣僚をMDCとMDCの分派が分け合うムガベ氏は大統領のままだが、ツァンギライ氏が事実上、閣僚を束ねて政策を作っていく役割を担う。ムガベ氏の土地改革で土地を接収された白人農場主に対する補償を、植民地として同国を支配した英国に求めている

 署名式でツァンギライ議長は「国民の統合が必要。分裂は過去のことだ」と語り、食糧供給を最優先課題に挙げた。一方、会場の外では、双方の支持者が互いに投石するなどして衝突した。

 両党の関係は依然微妙とみられ、欧州連合や米国は「合意の今後を見守っていきたい」などとして、援助再開には慎重姿勢を見せている。

 今後は、崩壊した経済の立て直しが緊急の課題となる。国際赤十字によると、干ばつによる食糧不足などの影響で、食糧援助が必要な人口は09年初頭にかけて500万人に達すると予想される。モノ不足が物価上昇に拍車をかけ、最新の物価上昇率(6月)は、政府発表で年率1120万%。8月から通貨ジンバブエ(Z)ドルを100億分の1に切り下げるデノミネーションを実施した。

普通の合意のように思えますけど、閣僚の数だけ決めたので結局
ジンバブエ野党指導者、連立政権離脱の可能性を警告
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200810130007.html

ハラレ──ジンバブエの最大野党・民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長は12日、ムガベ大統領が連立政権の主要閣僚ポストをMDCに割り当てることを拒否した場合、MDCが連立政権から離脱する可能性があると警告した。

ツァンギライ氏は11日に発表された閣僚名簿で、国防相や内相、外相、鉱業鉱山開発相といった主要ポストに、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)の党員が指名されたことを批判。MDCは小差ながら今年の総選挙で過半数議席を獲得したものの、割り当てられた閣僚ポストは重要度が低いとしている。

ツァンギライ氏は1万5000人の支持者らを前に、大統領がこうした閣僚配分を中止しない場合「われわれが連立政権に参画する権利はない」と述べた。

ZANU―PFとMDCは今年3月の大統領選を契機に対立が深刻化した後、先月15日に連立政権の樹立で合意した。ツァンギライ氏は首相に指名されたものの、両党の協議は閣僚ポストの配分をめぐって暗礁に乗り上げている。

ツァンギライ氏は、ZANU―PFが国防相のポストを維持する場合、MDCには警察の監督権限を持つ内相が割り当てられるべきだと主張している。同氏は仲介役を務めている南アフリカのムベキ前大統領が13日にジンバブエ入りするのを待って、引き続き前向きに交渉する意向だ。

ZANU―PFは、ムベキ氏の仲介が必要な閣僚ポストは財務相のみであり、残りの主要ポストについては既に合意済みだと主張している。

となっていたんですね。あまりちゃんとまとまってはいないかもしれませんが、一応一通り情報見たつもりです。変なところがあったら教えてください。