対イスラエル和平交渉を凍結 シリア政府

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081229-00000061-san-int

 【カイロ支局】AP通信によると、シリア政府当局者は28日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への空爆を受け、イスラエルとの和平交渉を凍結することを決めたことを明らかにした。

 シリアとイスラエルは今年5月に和平交渉を開始し、トルコを仲介にこれまで計4回、間接的な交渉を行ってきた

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4回が無駄になりましたね。過去記事で確認できるかな…
2008/05
イスラエルとシリアが間接和平交渉開始 トルコの仲介で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080522-00000120-san-int

 イスラエル首相府は21日、シリアとの間接的な和平交渉がトルコの仲介で開始されたとの声明を発表した。ロイター通信によると、両国の代表がトルコ入りし、トルコ当局者を通じて接触しているという。シリア側もこの発表を確認した。トルコ当局者によると、接触は数日間続き、今後、1、2カ月に1回続けられる予定だという。両国の交渉は、イスラエルが占領するゴラン高原の返還などをめぐる対立が解けず、2000年に中断したが、トルコは昨年から水面下で双方の接触再開を打診。イスラエル側は返還問題での譲歩を示唆する一方、シリアに対し、イランやパレスチナイスラム原理主義組織ハマスとの関係断絶を求めている。(カイロ)

2008/06
イスラエル、シリア首脳、パリで直接接触か 和平交渉で
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200806180029.html

パリ――トルコを仲介役にイスラエルとシリアが進める和平交渉でフランス大統領府高官は17日、両国首脳がパリで7月13日に開かれる地中海連合構想に関する首脳会議で直接対話を交わす可能性があると述べた。AP通信によると、地元のラジオ局に語った。

サルコジ仏大統領の首席補佐官は、イスラエルオルメルト首相が同会議でシリアのアサド大統領と直接協議を行いたいとの希望を表明したと述べた。クシュネル仏外相はこの問題に関連し、両首脳は会議で同じテーブルに就くとの案を明らかにしている。

地中海連合構想はサルコジ大統領が推進しているもので、アルジェリアリビアなど含む地中海沿岸諸国間の経済、政治協力関係の強化を目指している。オルメルト、アサド両首脳は同会議に出席する見込み

イスラエル、シリア間の和平交渉はイスラエルの主導によるものとされ、約1年前に開始した。両国は過去にも和平交渉を進めてきたが2000年にイスラエル軍の占領地からの撤収規模で対立し、中断している。

シリアはイスラエルとの和平交渉で、イスラエルが1967年の中東戦争で占領したゴラン高原の返還を要求。イスラエルオルメルト首相は先に、返還の用意があるとも示唆していた。イスラエルは和平の条件として、シリアがイランとの関係を絶ち、レバノンイスラムシーア派組織ヒズボラパレスチナの過激派ハマスなどへの支援停止を提示しているともみられる。ただ、シリア側はこの要求に難色を示したとの情報もある

一番最初の記事は今年5月ということでしたが、約1年前に開始したと情報が錯綜してるようですね。
2008/07
イスラエル和平に最高2年=シリア大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080714-00000011-jij-int

 【パリ14日時事】訪仏中のシリアのアサド大統領は13日夜、国営テレビ局「フランス2」のインタビューに応じ、イスラエルとシリアの和平合意調印には「双方が真剣な直接交渉を行った場合、半年から最高で2年かかる」と語った

 アサド大統領は、イランと密接な関係にあるシリアと敵対してきたブッシュ米大統領が退陣する来年1月までは、対イスラエル和平は難しいとの見方を示すとともに、次期米政権への期待感を示した

2008/09
シリア大統領、対イスラエル直接交渉の可能性を示唆http://www.cnn.co.jp/world/CNN200809050001.html

ダマスカス(CNN) シリアのアサド大統領は4日、首都ダマスカスでフランス、トルコ、カタールとの首脳会談に臨んだ。大統領は会談終了後、CNNとの独占インタビューで、イスラエルとの間接和平交渉を今後さらに発展させ、直接交渉の実現を目指すとの意向を示唆した。

会談では、05年のハリリ元レバノン首相暗殺事件以来、仏首脳として初めてシリアを訪問したサルコジ大統領のほか、トルコのエルドアン首相、カタールのハマド首長という顔ぶれがそろい、中東和平実現への道筋などを協議した。

アサド大統領は会談の成果について、「何かが達成されたとは言えないが、対話が開始されたのは好ましいことだ」と説明。「われわれは次の段階、すなわち直接交渉において、フランスをはじめとする欧州がどのような役割を担うかについて話し合っている」と述べた。

シリアとイスラエルは今年5月から、トルコの仲介で間接交渉を再開。1967年の第3次中東戦争イスラエルが占領したゴラン高原の返還問題などを焦点に、これまでに4回の交渉を重ねてきた。シリア政府高官によると、同国はトルコを通して、交渉の目標を明記した6項目の提案をイスラエル側に示し、来週早々にも5回目の交渉を開始したい意向にある。

ただ、アサド大統領は「直接和平交渉を始めるには米国の関与が不可欠」との考えを示したうえで、「ブッシュ政権を相手にするには遅過ぎる」として、米大統領選後に次期政権が成立するのを待つ構えを見せている。

2008/10
レバノンとの外交関係樹立を指示、大使館開設へ シリア大統領
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200810140025.html

(CNN) シリアの大統領は14日までに、隣国レバノンとの外交関係樹立を指示する大統領令に同日までに署名した。シリアのSANA通信によると、シリアはレバノンに大使館を開設する。

レバノンのスレイマン大統領は今年8月、シリアを訪問、外交関係の構築で基本合意していた。レバノン大統領のシリア訪問は過去3年で初めてだった。

両国は 1940年代にそれぞれフランスから独立を達成したが、アラブ統一を目指すシリアはレバノンを「自国領」とみなし、外交関係を結んでいなかった。1970年代にはシリアがレバノンに派兵、約30年間にわたって同国内政に甚大な影響力を及ぼしていた。

2004年10月に、レバノンの反シリアのハリリ元首相暗殺事件が起き、レバノン内でシリア軍撤退を求める抗議デモが拡大。国際社会の批判も追い打ちとなり、シリアは翌年4月に軍を撤収させている。

シリアは、米国のテロ支援国家の指定を受けていることもあり、国際的な孤立状態にも追い込まれていた。今回のレバノンとの国交樹立は孤立からの脱却を図る狙いもあるとみられる。シリアはまた、トルコを仲介役にイスラエルとの和平交渉も模索している。

今回イスラエルとシリアの和平は大きく後退した感はありますが、もともとオバマ次期大統領の出方を見るしかなかったみたいですね。