<チェコ>EU議長国、ガザ情勢で停戦調停に意欲

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090102-00000032-mai-int

 【ウィーン中尾卓司】今年前半の欧州連合(EU)議長国となったチェコのトポラーネク首相は1日、テレビ演説し、イスラエル軍のガザ攻撃について、EUとして停戦調停に乗り出す決意を示した。オバマ次期米大統領の就任を控え、政権交代期にある米国には調停役を期待できない事情に触れ、首相は「EUが(調停の)主導権を握る時だ」と述べた。

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チェコは今日の別のエントリ
チェコユーロ加盟日決定へ。スロバキアユーロ導入
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090102/1230903121
でも扱いましたが、次のように言われていたのを忘れていました。

<EU>次期議長国チェコに不信感 大統領が「旗」掲揚拒否
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000082-mai-int

 【ウィーン中尾卓司】来月1日から欧州連合(EU、27加盟国)議長国になるチェコに対し、EU内で風当たりが強くなっている。クラウス大統領が大統領府でのEU旗の掲揚を拒否していることが直接的な原因だが、背景にはEUに批判的な言動を繰り返す大統領への不信感がある。大統領と距離を置くトポラーネク首相率いる政府は、事態の沈静化に躍起だが、議長国としての力量と信頼性に懸念が広がっている。

 発端は今月5日、チェコの首都プラハを訪れた欧州議員一行からEU旗を贈呈されたクラウス大統領が、プラハ城にある大統領府での掲揚を拒絶したことだ。現EU議長国フランスのサルコジ大統領は16日、欧州議会「公共施設にEU旗を掲げないのは侮辱だ」とチェコを厳しく批判した。

 クラウス大統領はかねて「国家の独自性が失われる」として欧州統合に批判的。EUの新基本条約「リスボン条約」の批准は、反対勢力も強く、めどが立っていない。EU加盟国の中で批准手続きが止まっているのは、国民投票で批准が否決されたアイルランドチェコの2カ国だけだ。

 クラウス大統領はまた、EUの共通政策である地球温暖化対策も「必要ない」と否定的な見解を貫いている。欧州議員らのEU旗贈呈には、欧州統合や温暖化対策で足並みを乱す大統領への「当てこすり」の意味も含まれていたとみられる。

 チェコのシュバルツェンベルグ外相は「プラハ城はチェコの象徴。EU旗を掲げる義務はない」とクラウス大統領を擁護しつつも、「議長国の責任を果たすのは(国家元首の)大統領でなく政府だ」と議長国就任への決意を表明している。

 チェコの大統領は儀礼国家元首で、EU議長国として同国の顔になるのは内閣を率いるトポラーネク首相だ。だが、クラウス大統領は93年のスロバキアとの分離独立後に首相を務めたチェコ政界の重鎮でもあり、内閣に対しても一定の影響力を有している

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チェコ大統領への不信にかかわらず、首相の方はEUとしての影響力を発揮するのに意欲的なようですが、安保理はあいかわらず、2008/12/31に米英などの反対で採択できなかったという事のようです。

自分としては今度のイスラエルの行動は単にレバノン侵攻が失敗だと非難された分を、絶対勝てるハマス相手に取り戻そうとしてるだけのように見えますが。