クリントン長官、中国の女性人権活動家らと会談

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090222-OYT1T00699.htm

 【北京=本間圭一クリントン国務長官は22日、北京の米国大使館で、中国を代表する女性人権活動家ら約20人と会談し、活動を称賛した。

 長官は対中交渉の主要テーマとして、金融危機、気候変動、安全保障を掲げたが、人権派長官」として、訪中最終日に人権問題への取り組みをアピールした形だ。

 会談で注目を集めたのは、中国のエイズ対策の第一人者、高耀潔さん(82)だ。高さんは、河南省の農村で売血によるエイズ拡大の実態を調査し、行政の責任を告発した。上院議員時代から高さんの活動を支援してきた長官は、「変化は一人一人の決断から生まれる」と勇気をたたえた。このほか、主な出席者の名前は公表されなかった

 長官は22日午後、特別機で帰国の途に就いた。
(2009年2月22日21時01分 読売新聞)

高耀潔さんの名前は昔にも出てました。
2004/02
[人民日報] 「中国を感動させた10人」発表 日本の尾山宏弁護士もhttp://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200402210239.html

 中央電視台(中央テレビ局)は20日、3カ月間にわたる選考期間を経て、2003年度の「中国を感動させた10人」を発表した。「中国を感動させた10人」の選考活動は2002年に始まり、今回は2回目。選考基準は「背景・身分・知名度を問わず、行動が人々を、中国を感動させた人」。これまで200万人の視聴者やネット利用者がサイトやショートメッセージを通じて選考活動に参加した。

 ▽2003年度の「中国を感動させた10人」(敬称略)

 楊利偉――中国初の宇宙飛行士。中国の宇宙事業を代表する人物。

 鐘南山――中国工程院院士(アカデミー会員)。新型肺炎SARSの流行期間中に大きな貢献を果たし、人々のSARS克服に勇気と力を与えた。

 達吾提・阿西木――新疆ウイグル自治区瓊庫恰克郷の6大隊村党支部書記。新疆の大地震で人々のために自分を捨て、家族を失った悲痛に耐えながらも村民を率いて救助・復興活動にあたった。

 高耀潔――河南中国医学学院の退官教授。70歳を超える高齢ながらも、個人の力で民間でのエイズ対策やエイズ患者の孤児のために力を尽くした。

 尾山宏――中国人戦争被害賠償要求訴訟・日本弁護団の代表。弁護士。民族の垣根を越えて正義の側に立ち、旧日本軍の遺棄兵器による被害者の代理として日本での訴訟を担当した。

 梁雨潤――中国共産党山西省運城市紀律検査委員会副書記。政府に訪れた人々の陳情や、長期にわたり未解決の困難な問題を解決した。

 陳忠和――中国女子バレーボールの監督。ナショナルチームを率いて17年ぶりのW杯優勝を果たした。

 巴金――作家。2003年に100歳の誕生日を迎えた。自らの人生経験や文学作品により、100年間の歴史の証人となった。

 成龍ジャッキー・チェン)――有名映画スター。中国文化のPRや公益事業に力を入れ、国や社会の危機にあたっては、人々の自信回復や人と人との心の伝達に貢献した。

 湖南省衡陽市の武装警察・消防士――2003年11月3日の大火災によるビル倒壊事故で、人々の生命・財産を救うために犠牲となった。
(02/21)

しかしクリントン国務長官の中国での人権問題の扱いには人権団体からも批判が出てましたが、
米中関係拡大で一致…クリントン長官、中国外相と会談
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090221/1235214745
これでチャラになるでしょうか。名前が公表されなかった人が誰だったのか気になりますが。

ところで中国 人権 活動 で調べると

http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E4%B8%AD%E5%9B%BD+%E4%BA%BA%E6%A8%A9+%E6%B4%BB%E5%8B%95&perpage=100&attr=&order=&clip=-1&navi=0

追記:
尾山宏という名前も気になったので、検索してみました。
http://news-net.ddo.jp/cgi-bin/estseek.cgi?phrase=%E5%B0%BE%E5%B1%B1%E5%AE%8F+%E5%BC%81%E8%AD%B7&perpage=100&attr=&order=&clip=-1&navi=0
朝日新聞しか引っかからないようですねw

ブッシュ前大統領はホワイトハウスに人権活動家を招いていたのですね
2006/05
米大統領、中国人権活動家と面会 進まぬ対応不信感
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060513-00000011-san-int

抑圧…改善へ圧力強める

 【ワシントン=山本秀也】ブッシュ米大統領が十一日、中国の人権活動家をホワイトハウスに招いた異例の面会は、予定の倍に相当する一時間以上に達した。ブッシュ政権は、脱北者の処遇を含めた人権問題に対する中国政府の冷淡な姿勢に不信感を募らせており、この日の面会は、人権状況で中国に圧力を加える同政権のシグナルとなった。

 ブッシュ大統領と会ったのは、
反体制作家、余傑氏▽成都大学法学講師、王怡氏▽弁護士、李柏光氏。三氏は官製宗教団体に属さない「中国家庭教会」(いわゆる「地下教会」)のキリスト教徒であり、言論や社会活動のほか、自由な信仰そのものが抑圧の理由になるという、米国社会に最も人権問題をアピールしやすい事情を抱えていた

 面会で三氏は、中国国内で発禁処分となった余氏の散文集「光と影」や、地下教会の活動ぶりを収めたDVD「十字架−中国のイエス」を大統領に贈ったようだ。ホワイトハウスは、三氏と歓談する大統領の写真をウェブサイトで公開した。

 ブッシュ政権は、先月末に日本の拉致被害者家族、横田早紀江さんとともに、中国・瀋陽の日本総領事館から中国の武装警察官に連行されたハンミちゃんら脱北者ホワイトハウスに招くなど、中国の人権問題にかかわる人物を選んで大統領の面会を繰り返していた。

 ここにきてブッシュ政権が中国の人権状況に関与を強め始めた背景には、中国が国内で拘束した女性脱北者、キム・チュンヒさんを北朝鮮に送還した事件が絡む。

 ホワイトハウスは今年三月三十日、この事件での中国側の送還処分に対し「重大な懸念」を表明する報道官声明を発表。四月の米中首脳会談でも、この事件にブッシュ大統領が直接、言及して中国側にこの事件での善処と人権状況の改善を迫ったが、「中国側がほとんど米側の要求を無視した状態」(消息筋)といい、ブッシュ政権のいらだちを誘う結果となった。

 人権問題については、中国の役割を大幅に認め、国際社会での責任ある「ステークホルダー(利害共有者)」とすることを掲げるゼーリック国務副長官も、労働者の権利保護のため、中国国内での「自由労組の結成」が望ましいとの考えを下院国際関係委員会で表明していた。

     ◇

≪中国、国際社会の非難無視≫

 米政府はこれまでも一貫して中国の人権状況に厳しい姿勢を示してきた。中国における人権侵害が大きく注目されたのは一九八九年の天安門事件。西側諸国は経済制裁に踏み切るなど中国政府を強く非難したが、その後も米国が中心となり「人権状況の改善」と「自由の拡大」を中国当局に求め続けている。しかし、江沢民胡錦濤指導部はいずれも要求を拒否し続けたままだ。

 最も批判を集めている人権侵害問題としては
(1)キリスト教など宗教団体の活動に対する政府の管理、干渉
(2)気功団体「法輪功」の活動禁止と、メンバーの不当逮捕
(3)チベットにおける宗教、民族弾圧
(4)多くの死刑囚の臓器移植
(5)民主活動家やジャーナリストなどの不当な身柄拘束−などが挙げられる。

 最近では、政治情報などを規制するためインターネットの検閲体制を強化したことや、自由に言論を発表したメディアを締め付けたことが米中間の新たな問題として浮上している。(矢板明夫)
産経新聞) - 5月13日3時5分更新

三氏はキリスト教徒ということで、アメリカからも厚遇されたということでしょうか。それだけの違いではない気がします。最も批判を集めている人権侵害問題もどれもまだ解決してないですし。

今回のクリントン長官の件もだれと会ったのか中国国内ですから中国当局は把握していると思うのですが、名前を伏せるとあとで人知れず拘束されたりしないでしょうか。人権活動家は命がけでやってるのでしょうからそんな気遣いは無用なのかもしれませんが。